現実を変えるためにはどうすれば良いのか、というのが今回のテーマである。
それはあなた自身が変わることである、というのが「模範解答」であろう。
しかし、口では簡単に言えるが実行するのは決して簡単なことではない。
そもそも自分を変えるという考え自体がやや抽象的な気がする。
それゆえ、現実を変えることの困難さは一層深まっていく。
ではどのようにして現実を変えていけば良いのか、具体的に考えていこう。
いきなり結論
現実を変えるために必要なこと、それは潜在意識をできる限り良い方向にコントロールしていくことである。
潜在意識って何?ということであるがおおもとの意味は自覚症状なく行動や考えに影響を与える意識といったところか。
あなたが直面している現実はあなた自身が引き寄せている、という意味にも置き換えることができる。
なので、「今日良いことがあった!」という経験をした人は、自身の意識のレベルでそれを引き寄せたということができる。
一方で、「今日まじむかついた!Fu○k!電車遅延しやがって!ぺこぺこあやまるんだったらとっとと運転再開しろや!(激おこ)」という経験をした人はそういうマイナスな感情を無意識のレベルで感じ、結果引き寄せたということができよう。
つまりそういう現実を私が引き寄せたのである(ワイの経験)。
他の例で考えると、あなたが頭の中で犬、例えばポメラニアンとか土佐犬を強く思い描くと、翌日、あるいは数日後に街中でその犬を見かけたという経験をしたことがあるのではないだろうか。
ポメラニアンはともかくとして、土佐犬を街中で見かけるのはほとんどないだろうが。てか街中で堂々と土佐犬を散歩させるのは結構勇気ある気が。
潜在意識は良くも悪くも、あなたの考える現実を引き寄せるのである。
したがって潜在意識を良いものしていけば、あなたを取り巻く現実は良い方向へと変わっていく、ということがいえよう。
しかし、言うは易く行うは難しである。
完璧に潜在意識をコントロールすることは難しい。
それができればもう人生バラ色である。
というか神である。perfect humanである。
おそらくこの潜在意識の本質をとらえることができないがゆえに、引き寄せがうまくいかない人が多いように思える。
かくいう私もこの潜在意識の本質をとらえられなかった時は人生うまくいっていなかったように思える。
じゃあ潜在意識の本質とはなんなのか。
それは本気でそうなると思っているかどうかである。
これこそ潜在意識の本質であると私は考える。
受験の例で考えてみよう。
レベルの高い大学、あるいは高校、中学へ合格するためにはある程度の勉強量が必要だ。
で、そのレベルの大学を目指す人は勉強にかなりの時間を費やすことになる。
多い人は1日15時間近い勉強をしていることと思う。休みの日とかね。(というか今受験勉強真っ只中の人にもこの記述を読んでいただけたらと思ふ。)
もちろんその結果が模試に影響し、最終的には志望校の合格につながる。
しかし、かなりの勉強量を費やしているのにも関わらず、成績が上がらない、あるいは模試の結果は良いのだけど、実際の試験に不合格になってしまう人がいる。
いるというか、大体の人はそうなってしまう。特に大学受験に関しては。
なぜこんな事態になってしまうのか。
勉強の方向性が間違っていた、というのが一般的な理由であろう。
英語に関していえば、長文主体で速読して問題を解くことが合格のカギとなるのに、英文和訳ばかりやっていた、あるいは文法ばかりやっていたなど。
まあ受ける大学によって問題の傾向が違うのでそうなってしまうのも仕方がないといえばないのだが。
他にも国語と英語の配点が高いのに、やたら日本史とか世界史ばかり勉強しまくって、歴史の偏差値は70超えるのに国語、英語は60ちょいになって本試験で憂き目にあうなど。
これも勉強の方向性が間違っている典型的な例である。
この傾向は特に男子注意。
私も受験生の時、上のようないびつな偏差値で第一志望は不合格であった。
しかし、勉強の方向性が正しいのにも関わらず受験に失敗してしまうのも受験ではよく起こることである。
そうだろう。
皆が皆正しい勉強をして合格するなら不合格になる人なんてほとんどいないはずである。
勉強の方向性が正しい、偏差値も順調に上がっている、それでも落ちる人はいるのである。
ではなぜこんなことが起きるのか。
つまるところ、合格するかしないかの違いはなんなのか。
それが潜在意識のレベルで本気で受かると思っているかどうかだ、と思う。
断定できないのは申し訳ない。確かな証拠はないんじゃ。
合格する人は、自分では自覚がないが、もう無意識のレベルで合格するという確信を持っていると思う。
その確信を得るために絶対的な勉強量をこなすのだが。
まあつまりは、受験勉強というのは志望校の問題に対応し、合格点を確保するという目的に加えて、潜在意識のレベルで合格するという確信を持つためという目的もある。
不合格になってしまう人というのは潜在意識のレベルで、「合格できる」という確信を抱けてないのだと思う。
例を変えて考えてみよう。
例えば「年収1億円!」という目標を持っている人がいるとする。
ここでも達成できる人とできない人に分かれる。
これも本気でそうなるかどうか確信をもっているかどうかが影響する。
本気で1億得られると思っている人は本当にそうなるだろうし、内心「無理」と思っている人は予想どおり無理なまま終わるのである。
なので、潜在意識のレベルで「本気でそうなる」と思っているかどうかが自分の望む現実を引き寄せられるかどうか重要になるのだ。
では根本的な問題であるが、良質な潜在意識を持つためにはどうすればよいのか。
正しい言葉の習得
良質な潜在意識を持つために必要な事、それは正しい言葉を習得することである。
私たちは自分の知っている言葉や知識をもとに現実を認識している。
語彙力と知識が乏しい人と豊かな人では、あまりにも見ている世界が違う。
例えば生物学者が生物、例えばゴキブリを観察するのと一般の人がゴキブリを観察するのとでは、それに対する認識が全然異なる、といえばわかるだろうか。
Gに詳しい生物学者は、そのGがどのような性質をもっているのか興味を示すが、私たち普通の人にとってGは恐怖と戦慄の対象でしかない。
で、全然関係ないんだけどGの記事を書いたん。
全然関係ないん。
で、話を戻すと、コンビニでたむろするヤンキーとある程度学がある大学生とでは、認識している世界が違うのである。
この違いを生んでいるのは言葉である。
あなたは日ごろ「やば!うざ!きも!卍!」みたいな言葉を使っていないだろうか。
要はそれらの言葉をもってして現実を認識しているのである。
そうであるなら、現実に対する認識が乏しいというのがなんとなくわかるだろう。
基本DQNなどはそれらの言葉を使って世界を認識している。
結果、そういう世界が広がるのである。
それでは潜在意識も良い出来事を引き寄せることができない、というのもわかってもらえるだろうか。
認識する世界が乏しい以上、良い意識を持つことができないのだ。
それゆえ、正しい言葉を習得することは重要である。
では、どのようにして正しい言葉を習得していけばよいのか。
私も言葉遣いは結構悪いので提言するのもおこがましいが、んま書いてこ←言葉遣いな。
正しい言葉を習得する身近な方法は読書である。
これは異論がないだろう。
そもそも本を書く人はたいていしっかりした言葉の持ち主である。
仮に著者の語彙力が乏しくとも、優秀な編集者が良い感じに編集して一冊の良質な本が出来上がる。
ゆえに活字媒体の本をしっかり読んでいけば、それなりの知識、語彙力を習得できるだろう。
ジャンルは別になんでもいいと思う。小説であれ(できればライトノベルとかじゃなくしっかりした小説)、評論であれなんでも良い。
別に本じゃなくとも新聞でもいい。別に全部読まなくても興味のあるところを読むだけでも入ってくる知識は全然違う。
内容とは若干それるが、こういう情報に触れることは本当に重要だと感じる。
某政治家が「新聞を読まない層は全部自民党に入れてくれる」的なことを言っていたが、要は情報種を摂取しない人間はまじ搾取しほうだいといいたいのだろう。
そういう支配者に搾取されないためにも情報を得ることは大事なのだ。
あなたがスマホでゲームに興じている間にどんどん政治家は好き勝手やり放題しほうだいなのである。
で、話を戻すと、そういう風に読書なり新聞なりを読んで、知識を蓄えていくと、次第に自分の認識する世界が変わってくるだろう。
適切な言葉を習得するので、当然正しい思考をすることができるようになる。
その結果、潜在意識について、深い理解を得られるのである。
しかし、正しい言葉を習得し正しい思考ができるだけでは潜在意識を有効に活用することは難しい。
なので次の段階を話していこう。
小さな自信の積み重ね
次に大事なのは小さな自信を積み重ねることだ。正しい思考ができるようになり、適切な行動ができるようになっていると思うので、次は自分ができることを少しずつ積み重ねていくことが重要になってくる。
小さな自信を積み重ねる行動は基本なんでもいい。
例えばあなたが今、引きこもっているとしよう。
そういう状態では外出すること自体が困難であると思う。
人に会うことなんてなおさら難しいと思う。
しかし、それでも外出してみよう。
それはあなたにとって大きな進歩である。
というか、自分が思っているよりはるかに簡単であることがわかるだろう。
外出できるようになった後は、人に会う、というのは難しいかもしれないが買い物などに行ってみよう。
それも一つの自信である。
そうやって小さな自信を積み重ねることで、潜在意識がどんどん良い方向へいくのが実感できるだろう。
ついこの間までは死にたいという気持ちが強かったのに、今はむしろ自分の行っていることに自信を持っている。
こんなにも大きな進歩はないだろう。
そういう風に少しずつ自分の出来ることを積み重ねていけば「本気でそうなる」という気持ちも強く持てるだろうと思う。
先ほど受験の例を出したので、受験を例も考えてみよう。
例えばあなたの第一志望が旧帝、じゃあ東北大学だとしよう。
偏差値は50を切っている。やばい。
そんな状態では自信を持つことができないし、勉強にも身が入らないだろう。
それでも、自分の出来ること、例えば英単語の暗記や現代文や数学の基本的な問題を解きまくる。
それは、まだまだ志望校との距離があるにしても自信を獲得する大きな一歩になるだろう。
そうやって多くの演習量を着実にこなしていけば徐々に、「本気で東北大受かるんじゃね?」という気持ちがでてくるだろうと思う。
こういう心持ちになったら、潜在意識に変化が出ているしるしだ。
ぜひ自信を持っていただきたい。
読書、知識ネタに戻るが、こういうところで思考力は生きてくるのである。
正しい言葉遣い、適切な思考がなければ、新たな知識を吸収することはできないのである。
元の頭がパーであったら、知識なんて吸収することができないし、仮に吸収することができたとしても、それを運用する方法を理解できないのだ。
よく進学校の生徒が偏差値40から早慶合格みたいな話があるが、あれは要は元の知識が十分にあり、難しい勉強をするキャパがもうある、というのがからくりである。
なので知性は日々鍛錬させていかなければならない。
毎日そうなると本気で思い込む
知性を身につけ、小さな自信を積み重ね、次にやるべきことは毎日毎日「本気でそうなる」と思い込むことだ。
言い換えると想いの習慣化だ。
たとえ無理だと思うことも毎日毎日、自分の望むようになると思い込むことで、あなたの潜在意識はすり替わっていく。
今まではそもそも国公立にいけるか不安な状態だったのが毎日、「旧帝に合格する」という強い信念を持ち続ければ、結果としてそれが現実になる(可能性が高い)。
もちろん、ただ合格すると思い込むだけでは無理だ。それはただの妄想癖野郎だ。
当然これまで述べてきた読書などによる知性の鍛錬、そして小さな自信の積み重ねが必要なのは言うまでもない。
そういう土台を形成しつつ、本気で「旧帝に合格する」という強い信念を持っていけば、何度も言うが現実になる可能性が高いのである。
これが潜在意識を変化させ、現実を変えるということである。
どうだろう。受験ネタが多くなってしまい申し訳ないが、知性を鍛錬し、自信を積み重ね、毎日強い信念を抱き続ける、これらの行動をとることで現実が大きく変わっているのである。