私たちの現実は一体どのように作られるのか。
と言ったら哲学的な問題になってしまうだろうか。それとも物理的な問題になるだろうか。
いや、もっとシンプルだ。私たちの現実は思い込みによって作られるのだ。
そんなことを今日は書いていく。
私たちは日々思い込んでいる
私たちは日々思い込みに支配されて生きている。
会社(公務員)は辞められない。もし辞めてしまったら、これまで積み上げてきたものが崩れ去ってしまう。
そういう恐怖を抱いている人もいるだろう。働き口がなくなってしまったら収入が途絶えてしまう。収入がなくなってしまったら無職の道まっしぐらだ。どうしよう…。
そのように考えている人も少なくない(と思う)。
高校・大学を卒業したらこの先約40年、単調でつまらない日々が待っている。おまけにファッキンな上司からも逃れることができない。
と悩む学生もいるのでは。
このように私たちは奇妙な思い込みに支配され生きている。
結果、奇妙な思い込みによって見事にそのような現実が作りだされる。
「仕事を辞められない」という思い込みによって皆、見えない鎖につながれて生きているし、学生の身分でなくなると、多くの人が単調でつまらなく、クソファッキンな上司に悩まされ生きることになる(中には充実した日々を送る人もいるが)。
思い込みというのは恐ろしい。
本当はそうではないのに、私たちは勝手におかしな現実になると思い込んで、自分で自分を苦しめている。
本当は会社(公務員)などの組織を辞めたところで特に何か問題があるわけではないのに。
これまで積み重ねてきたものが崩壊するといっても、所詮それはその中の組織の中での話である。
ただ単にくだらない見栄やプライドを気にしているだけの話なのに。
収入が途絶えたところで別に死ぬわけではない。
預金残高がゼロになってあなたの心臓は止まるだろうか。
そんなおかしな話はないだろう。
あなたは単に思い込みに支配されているだけである。
そしてそれが不幸なことに現実になってしまっているのだ。
なぜ私たちは思い込みをするのか
なぜ私たちが思い込みに支配されるのかと言えば、人に言われたことを間に受け止めるからである。
言われたことについて考え、疑おうとしない。こういう姿勢だから私たちは周囲の人々によっていろいろ悪いことをインプリンティングされていく。
・嫌な事から逃げてはいけない
・たとえつらくてもそれを我慢して続けていくこと
・嫌いな人とも仲良く付き合っていくこと
上のようなことをしていかなければ人生やっていけない、みたいなことを私たちの周囲の人は主張するのだ。
現実はどうであろうか。
嫌な事から逃げなかった人は自ら命を絶ってしまったり、嫌いな人と無理に付き合った人は精神を病んでしまってはいないだろうか。
それが昨今の日本である(今に始まったわけではないが)。
辛いことを我慢して続けても結果が実を結ぶかどうかはわからない。それが好きな事でなければ結果は出せないことは言うまでもないだろう。
野球が好きで上達した選手と親からやれと言われイヤイヤやって上達した選手、どちらが今後さらにうまくなっていくかはもう言わなくてもわかる。
とにかく「嫌なことから逃げてはいけない」、「現実は残酷なものだ」という周囲の人間の教えを疑うことなく受け入れ、悪しき思い込みが形成されていくのである。
肯定的思い込み
ここまで読んできた人は思い込みは恐ろしいものだと感じずにはいられないだろう。
だが現実を創り出すのは良くも悪くも思い込みであるのだ。
私たちが肯定的な思い込みをすればそのような現実が引き寄せられる。
「生きていることは素晴らしい」と心の奥底から思い込めば(それはそれとて結構難しいが)、本当にそうなる。
「世界には愛しかない」と思えば(欅かって)、世界には愛しかなくなる(はずだ)。きっと。
出した例は半分jokeだとして、「絶対に自分は勉強ができるんだ!」と思い込んで勉強するのと「自分なんて勉強できないマン」と思い込んで勉強するのとではどちらが勉強できるようになるだろうか。
前者である確率はかなり高いだろう。
もしかしたら、前者の人が単なる気合だけで勉強をしてひどい点数をとり、勉強できないマンが単に自分をかなり過少評価してめっちゃ勉強できる人だったりすることはありうるが、一般的な例で考えてみれば、肯定的に物事をとらえる人の方が成功する確率は高い。
これはスポーツであっても、ゲームであっても、芸術であっても(勉強よりいくぶんか才能は必要になるが)同様である。
肯定的に思い込んだほうがそのような現実が作られ、成功する可能性が高くなる。
だから「社会は明るいものだ」と思い込めば、そのような現実を引き寄せられる。
社会が明るいと思い込むのは今の日本では難しいが。
まあ自分の人生は良くなっていくと肯定的に思い込めば、本当にそうなるだろう。
普通に考えてみれば当たり前だ。
人生は暗いものだと思い込んでそれが好転することがあるだろうか。もしそうなら、東京の電車の中の人々はもっとハッピーな表情をしているはずだ。
居酒屋で上司や会社の不満を言う人なんて絶滅するはずだ。
だから、常に(常には難しいが)、肯定的に物事を見ていくことが重要だ。
それがあなたの現実を作るのだから。
もし今あなたが非効率な労働、長時間残業がいくらでもまかり通っている職場に身を置いているとしよう。
パワハラ大好き、知性なき上司に苦しめられているとしよう。
なぜこのようなことが起きたかわかるだろうか。
それはあなたがそのような現実を引き寄せてしまった、ということができる。
なんとなく思っていたのではないか?「残業を頑張らなければいけない」とか、「嫌な人とも付き合っていかなければならない」だとか。
そういう思い込みが悪しき現実を引き寄せてしまったのだ。
ではどうすればよいかというと、肯定的な思い込みをすること以外に方法はないだろう。
もうこれに尽きる。
「仕事は楽しい!」みたいな思い込みをするのは難しいかもしれないが、「嫌な人とは付き合わなくてもいい」、「仕事をクビになったところで死ぬわけではない」というような肯定的な思い込み(肯定的かこれ!?)をしていくように努めよう。
それを毎日考えていくと、自分が抱えていた思い込みがばかばかしく思えてくるはずだ。
そういう心持ちになれば、あなたの潜在意識はポジティブなものに変わっていき、ポジティブな現実を引き寄せることができるだろう。
思い込みを変えることなんて結構簡単なことなのだ。You should try !
99%の会社はいらなくなる!?
最近読んだ本。
思い込みが現実を作り出していることを考えると、会社の存在も実は単なる思い込みかもしれない。
会社が存在しているということは結局のところ99%の人が会社を必要だと思っているからではないか。
極論言うと、99%の人が会社をいらないと思うと、99%の会社はいらなくなるだろう。
ただ現実問題それは難しい。それでも私たちが会社とは本当に必要なものなのか?と絶えず考えていくことで、会社の存在のありようは変わっていくのではないか。
そのように考えていけば、そのような現実が作られていくのである。