昨今は大学進学率が高まる一方、進学不要論も叫ばれている。
・大学なんて進学したってお金と時間の無駄
・大学はほぼブランドしか価値がない
・実学に乏しい(経済学部とか経営学部とかは結構実学向きだと私は思う)
確かに言われてみればその気持ちもわからなくはない。だらだらと大学に通っているよりかはとっとと起業とかアフィリエイトなどでビジネスを展開した方が成功する可能性は高い、、、かもしれない。
なるたけ若いうちに行動してしまった方が人生としては有益かもしれない。
しかし、それでも大学に進学するメリットというのはあると私は思う。
学費もべらぼうに高いが、大学に進学するメリットとは一体何なのか。
メリット1.「偶然の出会い」に期待できる
なんといっても私は「偶然の出会い」というのが大きいと思う。
「偶然の出会い」とは何なのかというと、進学した先で知り合う友達や大学の教員のとの出会いである。ここでの私の定義では。
まあ学問がマッチするかどうかはなかなか難しい問題であるが、大学での人間関係って結構大きい。
特に地方から上京してくる学生はもう「友達できるのかな…」と不安でしかないだろう。
地方組でなくてももともと東京育ちの人とかも相応に不安が大きいだろうと思う。
と言ってもだいたい地方の大学とかに行かない限りは大学でも高校の友達と会うことが多いと思うが。
内部進学とかは友達つくれるか不安かもくそもないけど!
私の場合は北海道から上京してきたので人間関係的な不安は大きかった。
で、最初の大学は辞めたんだけどね。
まあ入り直した大学では人間関係にかなり恵まれた。
みんな友達ができるのか不安な状況の中、進学し、そして出会う。
出会って出会いが生まれてその後の大学生活は徐々にダイナミックになっていく。
学部学科の友達はもちろん、サークルの人間関係でも人間関係の出会いがある。
入ったゼミの先生が非常に優秀で卒業後も人間関係的なものが続くというのもまた人間関係における出会いの1つである。
そうやって様々な人間と出会うことで自分が今まで知りえなかった価値観を得て、人としての器量が深まっていく。ちょっときれいごとかもしれない。
大学進学というのはそういう可能性を秘めている。
何も大学の友達だけではない。大学になって始めたアルバイトも人間関係の新たな出会いの可能性を秘めている。
職場の人と関わることによってこれもまた自分の視野が広まっていくかもしれない。
まとめると大学に進学することの第一のメリットは多様な人間関係を築けるということである。
メリット2.利害関係のない人間関係を築ける
これもまたメリットの一つである。おそらく利害関係のない人間関係を築けるのって大学が最後だと私は思う。
社会に出るとどうしても利害関係絡みの付き合いが多くなる。
まあすべてがすべてそうではないけど。
でも、例えばあなたがいつも仲良くしていた同僚が出世をし、いきなり人間観関係のパワーバランスが変化したらどうなるか。
あなたはその同僚とこれまで通り付き合うことができるだろうか。
特に日本はタテ社会の強い文化が根付いている。
そういう状況であなたはその同僚と付き合うことができるだろうか。
もし付き合えるのなら、それはもう利害関係を超えた関係であろう。
しかし実際のところそれは難しい。
やはり違和感は感じるだろうし、お互い良い気持ちにはならないのが本音ではないか。
大学の人間関係とはそういう利害関係を無視した本当の意味での友達である。
本音を言い合えるし、ふざけあえるし、ありのままでいられる。
そういう関係って貴重だ。
社会にでたらそういう人間関係はなかなか築くことはできない。
飲みに行ってもマナーやらなんやらいろいろどうでもいいことを気にしなければならないし、変なことを言ったりでもしたらクビにだってなりかねない。
したがって大学で出会う人間関係は利害関係なく関われる最後のチャンスなのである。
メリット3.時間的余裕ができる
まあ理系とかは研究とかもあるので必ずしも当てはまらないとは思うが、それでも圧倒的に時間的な余裕ができる。
時間的な余裕ができるというのは自分の将来についてじっくり考えることができる。
自分は将来会社勤めや公務員など、組織に帰属して人生を生きていくのか、それとも在学中に起業やネットビジネスなどを展開しフリーランスになるのかなど、自分が進むべき方向性を考えることができる。
めっちゃ重要。
もう今はネットなどが発達しているので自分でビジネスをする敷居が低くなっている。もし在学中に自分のビジネスを展開すれば将来自分の時間を生きることができるようになる。
世の中には一定数組織で働くことが向いていない人がいる。
そういう人が生きていくためのビジネス環境が整っている。現代では。
これは利用しない手はないだろう。
ただ、もちろん組織などで働くことを考えている人がいまは多いと思う。
そういう人はしっかりと自分の強み、つまり何に興味があり、何が得意なのかをしっかり理解しておく必要がある。
自己分析的なやつはどうでもいいのでとにかく自分の強みというのを見つけるべきである。
4年間という猶予を最大限に生かし自分の可能性を見つけていく必要がある。
番外編.大学になじめず中退してしまった人
今までは大学に進学するメリットを書いてきた。
しかしそれでも大学に入ったはいいけれど大学になじめず中退してしまった人もいるだろう。
人間関係になじめなかったり、そもそも大学にいる意味がわからないなどの理由で。
一見するとネガティブなように感じるが、私は中退という経験も無駄ではないと思う。
大学に行く意味を見いだせず中退したあなたはきっと合理的な考えを持っているんだと思う。
・みんなが進学しているからという理由で進学する意味がわからない
・さして興味もない学問を勉強したところで時間の無駄
・それだったらとっとと自分のビジネスを展開したほうがいい
・学校の教育って根本的なこと言ったら組織で働くことベースにできてるんだから、 それこそ組織に向いてない自分が行くのはムダ
んまあおそらくこういう理由で中退してしまったのではないか。あとは人間関係のノリについて行けなかったとか。
いずれにせよ、大学に行くことに意味を見いだせなかったのは事実だろう。
20歳そこらにしてそういう思考ができるのって私は本当にすごいと思う。
非常に知的に成熟していると言っても過言ではない。
そのような思考ってビジネスに役に立つと私は感じる。いや、別に会社とかに所属する感じではなくて。
自分でビジネスを展開し、自分の人生を切り開く力を持っている。私はそう感じる。
それだったら組織に所属することをベースに考えている学校の教育になんてとっとと見切りをつけて自分で人生を切り開いっていったほうがいい。
ぶっちゃけると私も組織で働くことをベースにできている日本の学校教育は愚かだと思う。
で、その集大成がリクルートスーツを身にまとった就職活動であろう。
私はその群れが嫌すぎて就活時は心が痛かった。
だからと言ってその時は道からそれることもできなかった。
そういう中で中退を選択した人はすごい。就活ではないけれど、はっきりと自分の意志表明をしたのだから。
これをできる人はなかなかいない。みんな内心は進学とかはムダだとわかっていてもなかなか行動に移すことができない。
そういうことができるあなたは勇者だと思う。いや、冗談抜きに。
なので大学中退という経験は決して無駄ではない。自分で人生を切り開く可能性を持っているのだ。
自分の信念を貫き人生を開拓していこう。