コミュ力は社会を生きるうえで重要な力だ。
コミュ力がなければどんなに仕事ができたとしても、それが収入につながらない可能性がある。
というか、コミュニケーションを取るというのは生物の本能的な行為でもある。
それでも「他者とコミュニケーションを取るのが苦手…」という人もいるだろう。
・何を話せばいいかわからない
・まじで話題がない
・相手と全く人生のバックグラウンドが違いすぎて話すことがない
という悩みを持つ人が一定数いるはず。それゆえ歯がゆい思いをしてきた人もそれなりにいると思う。
だが、コミュニケーションにもある種のテクニック的なものがあるのでそれさえ身につければ、人との会話が劇的によくなる。
私がこれから書くのはパトリック・ハーラン著の『ツカむ!話術』に書かれていたテクニックである。
この本に書かれてあることを実践すればあなたはコミュ力が劇的によくなることだろう。
といってもある程度トレーニングする必要はあるが。
会話をするうえで最も重要なこと
他者と会話をするうえで最も重要なことがある。
それは相手の話をしっかりと聞くことだ。
本来人間というのは、自分のことや自分の知っている話題をベラベラ話すことが好きな生き物だ。
あなたがアイドルが好きならとにかくそれを話しまくりたいはずだ。AKBや乃木坂や欅坂が好きなら人に彼女たちの魅力を伝えたくてしょうがないはずだ。
土生やねるや理佐が好きなら、もうとにかくベラベラしゃべりたい衝動に駆られるだろう。
白石や秋元が好きなら、、まあ上記と同じような状況になると思う。
他にも野球が好きなら、今だったらキャンプ真っ只中なので今年ブレークしそうな選手とかを話したいことだと思う。
そういう好きなことを話したがりな特性を利用して相手にベラベラ話させる、そうすることで相手は非常に良い気分になる。
んで、自分はなるたけ相手の話に耳を傾ける。
自分は聞き役になりつつ相手にしゃべらせる、というのがまず最初に重要になる。
コミュ力に自信がないあなたがまずなすべきことは相手の話を聞くことだ。
聞き役になるのはわかった。じゃあ次はどうすればいいのかというと、自分と相手の共通点を見つけることである。
趣味とか、出身地とか、出身学校とかいろいろあるはず。
そして自分と相手の共通点が見つかれば話は弾む。
ではまったく接点がない場合はどうすればいいのか。
そういう場合は変に知ったかぶりをせず、わからないことを質問しまくればいい。
アイドルとか全く知識がなかったら、どういう人がいるのか、どんな曲があるのかなどいろいろ聞いてみると話が膨らんでいく。
なので人間の「好きなことをしゃべりたがり」な性質を利用して相手の話を聞く、自分と相手の共通点を見つける、なければ質問をする、というようなことをすれば会話は良い感じに進行していく。
自己PRが苦手な人はどうすればいいか
自己PRが苦手な人はそれなりに多いと思う。
これは何もコミュ力がない人だけでなく、コミュ力自体はあっても自己PRは苦手な人は多いんじゃないか。
ただ、この自己PR、シュウカツをするのであれば必要不可欠な能力である。
いや、シュウカツだけでなくその後の人生にも大きく関わってくる。これは会社勤め、起業でも全く同じだ。でも公務員はあまり関係ないかもしれないにゃん。
自分の良さを伝えるためにはどうすればいいのか。
それはエトスとパトスとロゴスを活用する必要がある。
エトス、パトス、ロゴスとは何なのか。
・エトス…人格的なものに働きかける。例えば自分の経歴、社会的地位、立場など。例えばあなたが東大や京大、一橋、早慶などを卒業していればそれを示す。会社で重要な役割を担っているのなら、それを示す。要は自分の経歴、自分の社会的地位をもってして相手を信頼させることだ。
・パトス…相手の感情に訴えかけること。相手に喜怒哀楽、何らかの感情を想起させることである。これは政治家がよくやることだ。仮想の敵を作り、「あいつらが悪い。あいつらがあなたたちの生活を脅かしている。私たちはその敵を倒す」みたいな。
・ロゴス…比喩や比較、三段論法などを用いて相手を言葉巧みに説得する。「ロゴス」という言葉からロジックを思い浮かべる人もいるかもしれないが、必ずしも論理的である必要はない。言葉巧みに相手を説得できればそれでいい。
日本人は学歴とか社会的立場をひけらかすのにためらいを感じる人が多いが(頭の悪いビジネスパーソンは実績もないのにヒケラカスが)、それは相手を信頼させるための重要な要素である。
政治に素人の人間が政権批判するのと東大卒の人が政権批判するのとでは明らかに後者の方が信頼度が高くなる。
まだ駆け出しのエンジニアがプログラミングについて語るよりもフリーで何千万と稼いでいる人の方が話に説得力がある。
ますエトスでもって相手を信頼させる。
では何の実績もない人はどうすればいいのか。そういう人もいるだろう。
その場合は話し方に注意する。
姿勢を正し、言葉をハッキリと声は大きく(体育会系でありがちな露骨にでかい声は避けるべき)して話す。
それをするだけでも相手を信頼させることができる。あとはショーン・Kの如くハッタリをかます。
そして相手の感情に訴えかける。就活なうの学生であれば面接官に「この学生を採用したい」というような感情にさせる。つまりパトスに訴える。
んで、そのパトスに訴えかけるために必要なのが、ロゴスである。
言葉巧みに相手を納得させ、いかにも説得力があるように見せることが重要になる。
一応ロゴスにもテクニックがある。それは
・「三」の法則
・五・七・五
・常識をぶち壊す
である。ショーン・Kなみに言葉巧みになりたければぜひ使おう。
「三」の法則とは「早い・安い・うまい」とか「セブン・イレブン・いい気分」とかそういうやつだ。
リズムが非常に良いので頭の中に刻み込まれやすい。
五・七・五はサラリーマン川柳のような類いだ。「クソ企業・みんなで辞めれば怖くない」みたいな。これもリズムがよく頭に残りやすい。
常識をぶち壊すというのは「赤信号 みんなで渡れば 怖くない」というやつだ。本来赤信号ではわたってはいけない。で、こういう常識をぶち壊すことで論理的ではないけれども妙に説得力が増すのだ。
なのでまとめるとエトス・パトス・ロゴスを用いて相手を説得することが自己PRに必要不可欠な要素である。
まとめ
これまでのことをまとめると人との会話においてはまず聞き役になる。それで相手をしゃべらせて気分よくさせつつ、相手との共通点を見つける。
共通点が見つからなければ相手の好きなことに対して質問をし、さらに相手をしゃべらせる。
結果相手を良い気分にさせて会話をする。
自己PRが苦手な人はエトス・パトス・ロゴスを用いて相手を説得する。
経歴とかをヒケラカスのにためらう人もいるが、それは相手を信頼させるために必要な要素なので堂々と利用する。
ただ、露骨にひけらかしすぎるとヒンシュクを買うのでそこのさじ加減は注意すること。それができない人がテレビを見るといかに多いかがわかる。
あと絶対に経歴を詐称しないこと。
最近ニュースにもなったが、経歴詐称をしてところで何らかの形でバレるのでそんなことして入社しても何の得のもならない。
そんなくだらんことして経歴を詐称するぐらいなら自分でskillを身につけて能力を高めたほうがよほど人生においては有益だ。
経歴詐称、ダメ絶対。