『東大卒プロゲーマー』の著書であるときどさん。その著書の名の通り東大を卒業し、プロゲーマ―となった。
幼少の頃より格ゲーにハマり、格ゲーを通して人との関わりなど人生における重要なことを学んでいったという話。
その中で人生においてもっとも重要なのは、情熱をささげることだと言う。
今日書くのはその情熱とまとめである。
目次
情熱
情熱は論理に勝る
論理は結局、情熱にはかなわない
結論から言うと、論理よりも重要なのは情熱である。
ときど氏は東大の理系学部卒というゴリゴリの論理的思考を持った人だ。というと、さぞ論理的思考を持ってして、人生を優位に進めてきたのだろうとあなたは思うだろう。
私も本を読む前はそう思っていた。合理的、論理的思考で格ゲーを上達させ、プロになったのだろう。そこに情熱などという非合理的めいたものは入り込む余地なんてないのじゃないか?
しかし、本を読んでその考えが私の偏見であることがわかった。
確かにやるべきことに論理的なアプローチをかけることは重要だ。しかしときど氏は言う。
成果を残せる人間と、そうでない人間の違いは何か。答えは情熱である。情熱がないのは論外、2人いて2人とも情熱があるなら、より高温の情熱をもっていたほうがより大きな成果を上げる。これが、僕が情熱について出したひとつめの結論だ。『東大卒プロゲーマー』p.112-113より
情熱がなければ結局、物事を真剣に取り組めない。プロゲーマ―になれたのもゲームに対し、徹底的に情熱をささげた結果なのである。
情熱があるからこそ、量をこなし、どうすれば上達するのかを考えることができる。
また、情熱は人からの援助を受けられるというメリットもある。情熱が人に伝染することにより、情熱のある人が集まり、彼ら彼女らがお互いに助け合い、結果を残すことができるのだ。
ゲームというと個人プレー的な印象が強いが、人との関わりがなければ、上達することは難しいこともわかる。
情熱は論理を凌駕する
結局のところ人生で成功するか否かは、物事に対し、どれだけ情熱をささげることができるかにかかっている。
情熱を持ってして物事に徹底的にハマるからこそ、フルコミットすることができるし、上達もすることができる。
情熱があるからこそ、他者との関わりができ、そのようなコミュニティの中で切磋琢磨することができるのだ。
現在は「論理」がブームである。書店に行けば「論理」に関する本は大量に売られている。「論理的思考の身につけかた」、「ロジカルシンキング」など。
そういう類いの本で論理的思考を身につけることは何ら悪いことではない。そういう思考ができるようになることで、勉強やビジネスにおけるスキルが向上することは間違いない。
しかし、論理それ自体に情熱が宿っているわけではない。情熱を生みだす一要素ではあるが、人生で成功する、成果を残すことができるとは限らない。
論理はある程度までは人生に役立つが、突き抜けることはできない。論理に踊らされず、こういう時代のトレンドだからこそ、情熱を燃やすことの重要性を認識しなければならない。
まとめ
論理的な思考力を身につけることは悪いことではない。だが、それに情熱を加えなければ人生で成功することは難しい。
自分が徹底的にフルコミットできることを見つけ、情熱をささげれば、人よりも圧倒的に上達することができる。
情熱をささげられるもの、ことをみつけよう。