多くの人は進学や就職を機に一人暮らしをする。筆者も進学のタイミングで北海道から東京で一人暮らしをすることになり、現在に至る。
で、ネットを見るとやはりひとり暮らしに関するブログなどのネタが大量にある。それらを読んでみると、「一人暮らしをして親のありがたみがわかった!」や「家族に感謝!!」みたいなことを書いている人が多い(ように思える)。
確かにそれは間違ってはいない。一人暮らしを経験することで今までの人生親がいろいろやってくれてたんだなーとわかる。
でも、一人暮らしをすることの重要性はそこではないと私は考える。一人暮らしをすることは想像以上にメリットがあるのだ。
今日書く内容→一人暮らしをすることのメリット・めんどくさいことをやって初めて親のありがたみを知る・まとめ
目次
一人暮らしをすることのメリット
合理的・効率的に物事を考えられるようになる
一人暮らしは全てがめんどくさい。人の力をほとんど借りることなく「日常生活の業務」を己の力で遂行しなければならない。
その全てを思わず放棄したくなるような時もある。筆者も自炊(外食をすれば手間は省けるが、金が…)、洗濯、掃除などをやっていると、「人生とは一体何なのか?」と深刻に悩み、全てを放棄したくなる時がある(ウソ)。
でもだからこそ、どうすれば合理的かつ効率的にできるかを考えられるようになる。例えば食器の洗浄。
食洗器があるブルジョアな人は別だが、一人暮らしの大半の人は自分で皿を洗っていると思う。
フライパンや鍋は真面目に洗わなければならない。一方、ごはん茶碗や惣菜用の皿ぐらいのキャパであれば、少し工夫すればまったく洗わずに済む。
それらの食器にサランラップをつけてしまえば洗う手間が省ける。こんな感じ↓
ごはん on サランラップにしてしまえば茶碗に米がこびりつくことがないし、パッと水洗いしてしまっても衛生的にほとんど問題はない。
んまあこれぐらいのことは実践している人がいるとは思うが、「皿を洗うのがめんどくさい」、「なんとか時短ですませたい」という発想があるからこそできるものである。
あとは洗濯。これもマジでめんどくさい。
いや、洗濯機にぶち込むまでは全然問題ないんだけど、服を干すのがとにかくめんどくさい。あのハンガーにいちいち取り付けなければならないめんどくささ。
まあ極端な話、家事代行などに頼んでアウトソースしてしまうのもありなんだけど。
こればかりは効率化することは難しい。ではどうすればいいかというと、服を干している時のあのムカつき具合を抑えるというのが最適解となる。
筆者が実践しているのは音楽を流しながら洗濯ものを干すことだ。
くだらねえ~ww
何の解決策にもなってねえ~w
でもこれが意外に効果がある。『innocent world』とか『高嶺の花子さん』とか『全力少年』などけっこう明るめな曲を聴いていると気分が上がって「気持ちだけスムーズ」に業務を遂行できる。
ムカつきながらやるよりかは気分よくやったほうが生産的だと思う。
あなたも自分の好きな曲をかけながら洗濯ものを干すと気分よくできるかもしれない。
金の使い方を考えられるようになる
一人暮らしの場合、実家暮らしよりも使える金に限りがある。そういう状況になると必要のないものは極力買わなくなる。
不要なものは買わないという思考が身につけば、「モノの本当の価値」を理解できるようになる。
つまり何が自分にとって必要か、何が自分にとって不必要なのかを選別できるようになり、自己投資などにおいても絶大な力を発揮する。
これは座学で経済学やカール・マルクスなどを勉強するよりも役に立つ。
政府の発言やよくテレビなどに出ている主席エコノ〇ストの発言を金科玉条のごとく聞き入れるよりも、自分で金を使ったり貯蓄したり投資したほうがよほど経済の感覚がわかる。
したがって一人暮らしをすることによって実践的な経済感覚を身につけることができる。
自分と向き合う時間ができる
彼氏や彼女と同棲しているなら別だが、一人暮らしは基本的に一人だ(そのまんま)。
なので嫌でも自分と向き合わなければいけなくなる。スマホやテレビなどで一人の孤独を紛らわすことは確かにできるけれども、いずれ飽きる。
自分と向き合うことから避けることはできない。
自分と向き合うことは孤独だ。でもその分人生について考えたり、自分が何をしたいかを真剣に考えることができる。
そうすると、自分でモノを考え、判断し、決断することができるようになる。「周りが〇〇をするから自分も同じようにする」という愚かなことはしなくなる。
そして自分の歩みたい人生を歩むことができる。そう、あなたは自由になることができる。
でも、あまりにも自分と向き合いすぎると精神がイカれるので注意。
めんどくさいことをやって初めて「親のありがたみ」を知る
う~ん、あまりこういうきれいごとは書きたくなかったけど、事実である。
繰り返すが、一人暮らしは本当にめんどくさい。あらゆることを自分自身でやらなければならない。
そういう負担を負いまくり、今まで自分は親のサポートがあって生きてきたんだなーと感じるようになる。
まれに「家事大好き!全部自分でやるぜ!」みたいな人がいるが、私含めてほとんどはめんどくさいことは嫌いなはず(だと信じている)。
親はそういうめんどいことを全てではないが、ある程度引き受けてくれていたんだと一人暮らしをして初めて理解するのである。
「親に感謝しろ」みたいな発言は私も嫌いなので押し付けることはしないけれど、人生は何かしら他人の支えで成り立っていることを理解することは重要である。
まとめ
一人暮らしはあらゆる面でめんどくさい。でもそういうめんどくさいことを自分がやることによって効率的かつ合理的な思考が身につく。
金に対する経済的な感覚も身につけることができる。そして初めて自分が他者の支えで成り立っていたんだと実感する。
今、何らかの理由で一人暮らしができない人もいると思う。そういう場合は一人暮らしのメリットを享受できないのでは?と感じる人もいるだろう。
そういう状況なら身の回りのことを自分で積極的にやってみるといい。思ってた以上にめんどくさいことがわかる。
でもそういう感覚を身につけることで一人暮らしの同等かどうかはわからないが、「自分でやることの感覚」を身につけることができる。