強豪の野球部がそのような行動に出るのは本当に素晴らしい。
ただ、本来はもっと早くどこかの野球部が丸刈りをやめる動きに出てほしかった。
なぜか野球部は全国どこでも坊主である。もちろん長髪が禁止されているわけでもないし、長髪にしている野球部もあるけれども。
でも甲子園での試合を見ていると、出場校はどこも皆坊主だ。そういう光景はごく冷静に考えてみればおかしい。
なぜ野球部だけ坊主なのか。他の部活は坊主ではないのに。
これが野球人気を低迷させる原因だろう。
年頃の学生が約3年間髪型の自由がないってまじでしんどい。それに野球部は他の部活に比べ練習時間が異様に長い。
土日でも平然と朝から夜まで練習、あるいは試合をやる。
ひえ~休むヒマがない。休むヒマがないうえに坊主。
これじゃあ野球自体は好きでも部活に入部したいという人は少なくなってしまうのも無理はない。
そういった状況の中で、新潟明訓高校が長髪を奨励しているというのは大きな意義がある。
これで明訓高校が長髪の状態で甲子園に出て優勝したら、もう称賛の嵐である。
強豪高校で長髪ではないのは、甲子園を見る限り慶應高校ぐらいしかない。
もっともっと長髪を広め、坊主という悪しき伝統をぶち壊してほしい。
野球部=坊主というおかしな考えをなくしてほしい。
そういうふうにおかしな考えがなくなっていけば、野球人気は復活するだろう。
私も野球をやっていたのでアレだが、野球は見るのもやるのもおもしろいスポーツだ。
そのようなスポーツを坊主、練習時間が長いという理由で低迷させてはいけない。
長髪の奨励の次にやらなければいけないことは、異常な練習時間の長さの是正である。
長くやれば良いというものではない。長く練習をやっても試合に勝てるとは限らない。
逆に短い練習時間であっても、工夫してやれば、練習の密度は高くなり実力をつけることができる。
それは過去に佐賀北高校が全国制覇したことから明らかである。あとは静岡高校が甲子園常連であることからも同様である。
日本の野球も変わっていかなければならない。変わっていくために既存の常識を壊していかなければならない。
そこには確かに葛藤などがあるかもしれないが、変わっていかない限り、野球の人気は戻らない。
新潟明訓高校を筆頭に長髪奨励の動きが広まってほしい。