SNSにはハマるとなかなかやめられないですよね…。
私も一時期はけっこうSNSにはまっていたのですが、SNSの弊害を知ってから、過度に使うのをやめました。
SNSに依存してしまうと、人生における損失が非常に大きいです。ブログのタイトルになっていますが、頭が悪くなる、というのが人生の損失の最もな例だと言ってもいいです。
適度にやるぶんには問題にはなりませんが、依存してしまうと(もう四六時中いじっている)となると大変なことになってしまいます。
一応、頭が悪くなるの定義をしておくと、「読解力がなくなる・コミュ力が低くなる」という感じです。
それでは書いていきます。
目次
頭が悪くなる理由
話し言葉の理解が中心になる
言葉には話し言葉と書き言葉があります。
話し言葉は、普段私たちが他者と会話する時に使う言葉です。
例えば、「今どこ?」に対し「渋谷のハチ公前」みたいに。他には「今日どこで飲む?」「新宿でいいんじゃね?」みたいな感じの言葉です。
一方書き言葉は新聞や本などに書かれている文章です。
新聞や本って書き言葉ではあまり書かれていませんよね?これらの媒体はしっかりした言葉遣いで論理的に文章が書かれています。また、事実を客観的に書いている、自分の主張はデータや証拠を持ってして説明するのも書き言葉の特徴です。
まあ言ってしまえば、話し言葉は深い理解のいらない簡単な文章であり、書き言葉はある程度考えなければならない文章と言うことができます。
SNSに依存するということは話し言葉の理解が中心になります。短い文章でサクッと簡単な文章を投稿しますから。
こういう話し言葉を使う生活が中心になるとどうなるでしょうか。
書き言葉で書かれている文章の理解ができなくなっていきます。
書き言葉で書かれている文章が理解できなくなっていくということは、本や新聞に書かれてある文章が理解できなるなる、ということを意味します。
学生や受験生であれば、教科書や参考書、問題集の内容が理解できなくなっていきます。
ビジネスパーソンであれば新聞はもちろん、会議などで使う企画書の内容が理解できなくなります(まあその企画書が話し言葉で書かれてあれば別ですが…)。
これ、やばいですよね。
学生や受験生であれば、テキストの内容が理解できないということは、当然成績が上がらないことを意味します。成績が上がらないということは第一志望の学校に合格できる可能性が低くなります。
ビジネスパーソンであれば、仕事に支障をきたしますから、出世や給料の問題にダイレクトに響きます。
SNSにハマることによって話し言葉の理解が中心になっていき、受験や仕事の給料や出世に深刻な問題をもたらします。
集中力低下によって物事に集中できなくなる
LINEやツイッターはハマってしまうと、なかなか抜け出せなくなります。自分の投稿に「いいね!」が1つ付くだけでも結構嬉しいです。
LINEだって仲の良い友達や彼氏彼女とやりとりすると、もうおもしろすぎてやめられなくなってしまいます。なんせリプが早いですから。
でもそういう生活を送ってしまうと、四六時中通知のことが気になって仕方がない状態になってしまいます。
するとどうでしょう。本を読んでいても「心ここにあらず」な事態になってしまいます。
また受験生の例を出しますが、問題集をこなしていてもLINEやツイッターのリプが気になって勉強することに集中できません。
長文の読解問題よりもSNSのリプ、数学の微分積分の難しい問題よりもSNSのリプ、もうそれが気になって仕方がない。
頭では勉強の方が大事だとわかっているのについついSNSを気にしてしまう。これ、極端な例ではないように思えます。
今取り組んでいることに集中できない、そして話し言葉の文章に時間を取られていく。これで頭が悪くならないはずがありません。
純粋に時間がなくなる
「時間がなくなる」というよりかは「時間を奪われる」という言い方のほうが正しいように思えます。
SNSに依存していればごく普通に他のやるべきこと(受験生であれば受験勉強、ビジネスパーソンであれば仕事に関する勉強や資格の勉強)の時間がなくなります。
話し言葉になるとか集中力がなくなるとかいう以前に、そもそも取り組むべき問題に取り組まなければ、学力なんて上がりませんし、出世したり、給料が上がったりすることなんてまずないです。
(もう最初から諦めている人は別ですが…)
SNSに依存するあまり物理的な時間がなくなってしまい、今やらなければならない問題に取り組むことができなくなってしまいます。
本当に今やるべきことはSNSでしょうか?
読解力の低下に加えて起きる問題
コミュニケーション能力の低下
SNSに依存することによって読解力だけでなく、コミュニケーション能力も低くなります。
話し言葉中心の思考状態になっていたら、言語の能力は低くなります。短い文章で簡単な言葉ばかりを使うのですから。
そうなると、授業で教師が言っていることが理解できなくなったり、仕事で関わる人と円滑なコミュニケーションがとれなくなってしまいます。
そういう人たちとの間では話し言葉はほとんど使いませんから。フランクで軟派な教師だったらもしかしたら話し言葉でもいけると思いますが…。
そういう教師は生徒の学力を上げることができないでしょう。
結局、話し言葉は自分と仲が良い人間としか使えない限定的なものなのです。
そんな言語しか使えなかったら、自分とは異なる他者と意思疎通ができないです。
したがってSNSに依存し、話し言葉中心の思考状態になると、読解力だけでなく、コミュニケーション能力も低下します。
対策
本や新聞を読む
今すぐにSNSをきっぱりやめて生活をすることは難しいと思います。
ではどうすればいいのかというと、本や新聞を読むことです。本や新聞は基本的には書き言葉で書かれています。
それに文章の量も多いので、イヤでも考えて読み進めなければいけなくなります。
新聞の購読は無理にしても、本であればすぐに手に入れることもできるし、色々なジャンルの本もあるので、最低でも本は読んでおきましょう。
しかし、自己啓発系の本はあまりおススメしません。あの「デキるビジネスマンは〇〇をしている」とか「仕事ができる人の〇〇」みたいな本です。
自己啓発の本は、どちらかというと話し言葉寄りに書かれているし、ページ数もさして多くないので、考える必要がない内容のものが多いです。
考える力が衰えているのに、そんな本を読んだところで問題の解決にはなりません。
読むのなら、新書の本が良いでしょう。内容は哲学や歴史、経済、お金などまあお堅い本を読むといいと思います。
この種の本は考えなければ理解できませんし、考えて読んだ結果、深い思考力と知識を得ることができます。
それに値段も1000円そこらですし。
重要なのは、話し言葉で毒された頭の中を書き言葉に戻すことです。
書き言葉の思考を取り戻すことによって正常な思考状態になり、頭が悪くならずにすみます。
長い文章を書くことを習慣にする
長い文章を書く、それはブログを書いたり、大学のレポートや論文を真面目に書くことです。
長い文章を書くためにはかなり考えなければなりません。考えるというプロセスが入るということは書き言葉の思考状態になります。
そもそも話し言葉だけで長文を書くことができません。明らかに無理があります。
と言っても私も話し言葉で結構書いているんですが…。
まあそれでも構成とかを考えたりするので、SNSよりかはかなり思考力がいります。
ブログは学生やビジネスパーソンでもできるのでぜひやってみるといいでしょう。
はてなブログのスターとかは結構続けることのモチベーションになります。
あとはレポートや論文などでしょうか。これらをやるのは学生が中心だと思います。
大学生ってレポートや論文をいかにすぐに終わらせるかを考えて要領よく適当にやってしまう人が多いのですが、もったいないと思います。
確かに要領よくやるのも重要ですが、日頃SNSで話し言葉に慣れてしまっているので、レポートや論文を真面目に書くということは書き言葉の頭脳を維持できます。
評定に関して言うと、もしかしたら真面目にガッツリとやる人より、要領よく書いてしまう人のほうが高くなることがあると思いますが、それでも真面目にレポートや論文をやって人のほうが社会に出たら、もっというと、人生において大きな差がつくと思います。
思考力があるのとないのでは歩む人生がかなり変わってきます。
思考力がない人は満員電車、週5日8時間労働、スーツに何の違和感もなく受け入れ、人生を過ごしますが、思考力がある人は常に常識を疑い、今の状況を改善しようとします。
そして数年後にフリーや独立などの行動を起こします。
繰り返しますが、思考力があるのとないのでは人生においてかなり差が出ます。
その思考力を決定づけるのが、書き言葉による物事の理解です。
あなたはSNSに毒された生活を送るか、それともその危険性を認識し、SNSとの付き合い方を考えるか、どちらを選びますか?
まとめ
SNSに依存すると読解力の低下、コミュニケーション能力の低下など深刻な問題を引き起こします。
そして最終的には人生も大きく変わってきます。
確かにSNSは面白く、つい時間を忘れてやってしまいがちですが、どこかでリミッターを書けないと際限なく頭が悪くなります。
そもそも誰がいつ・どこで・何をやっているかなんてそんな気になることでしょうか?
どこで・何のイベント(あるいは事件)が起きているかなんてそんな気になりますか?
案外、私たちはどうでもいいことを気にしすぎなのかもしれません。そのどうでもいいことに時間を取られ思考力を奪われてしまったらたまったもんじゃありません。
SNSに依存するかどうかで人生が変わってきます。そのことを認識しておきましょう。