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誰よりも努力しているのに報われない人がやってしまっていること|努力を結果に結びつける方法

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 世の中には、誰よりも時間をかけて努力しているのに結果が出せない人がいます。その結果、挫折をして人生が嫌になってしまう。

 人生が嫌になり、次第に自分自身も嫌になり、自己嫌悪に陥ってしまう。

 こういう感じの人が世の中にはまあそれなりにいることでしょう。

 

 普通の人よりも多くの労力を費やしているのに、なぜ結果を出せないのでしょうか。

 

 

 

努力をしているのに結果が出せない人がやっていること

苦痛を伴うつらい努力をしている

 結果を出せない理由として、努力の方向性が間違っているという意見もありますが、それ以前に自分がつらい、苦痛だと思う努力をしていることが考えられます

 感情で表現してみるとおよそこんなものでしょう。↓

 「オレは(私は)こんなにもつらい努力をしている!つらい、苦痛を伴うことをしているのだから努力が報われて当然だ!」

 こういう感じです。

 まあ言ってみれば、つらいこと、苦痛なことをすることにより、自分の望む結果を得ることができるということなのでしょう。

 この「つらいこと、苦痛なことをすれば結果を出すことができる」という思考をすることで、3つの問題が生じます

 

「つらいことをすれば努力が報われる」という思考によって生じる3つの問題

 3つの問題、それは

 1.努力それ自体に美徳を感じ始める

 2.努力の方向性を見失う

 3.自分に甘くなる

 です。

 

 1.努力それ自体に美徳を感じ始めるから説明していきます。つらいこと、苦痛を伴うことを一生懸命頑張っていると、次第にその努力に美徳を感じ始め、自己陶酔するようになります。

 どういうものかと言うと、「こんなにも努力しているオレってマジで頑張っている…。カッケぇ。こんなにつらいことを頑張っているから絶対報われるし、周りの人間も俺のことを高く評価するに違いない…!」という感じです。

 これはさすがにサイ〇パスですが(あと日本の会社だと努力それ自体を評価する文化がありますが…)、努力をしていることになんだか気持ちの良さを感じたことがある人は多いと感じます。

 で、厄介なのは努力には中毒性があるということです。脳科学者である中野信子氏は『努力不要論』で以下のようなことを言っています。

努力している自分ーーー。

これはとても中毒性の高いものです。努力しているさなかにあって、努力すること自体が目的になってしまっている人は、やはり「努力している自分」に喜びを感じているのです。『努力不要論』p.53-54

 

 

  努力することに酔ってしまうと、結果として冷静さを見失い、2.努力の方向性も見失ってしまうことになります。

 冷静さを失っている以上、客観的に自分の状況を判断できるはずがありません。このようになってしまうと、「結果を出すための努力」とは関係のないこと、つまり「愚直であり、意味のない努力」をしまくることになります

 例えるなら、

 プロ野球選手になろうとしているのに、バッティング練習も守備練習もやらない、ただひたすらキャッチボールをしまくる

 Jリーガーになりたいのに、ひたすらドリブル練習をしまくる

 歌手になりたいのに歌う練習、ボイストレーニングをせず、ひたすらipodに入っているお気に入りのアーティストの曲を聴きまくる、みたいな感じです(これは努力ですらないですが…)

 これらは実践を伴わない、無意味(ではないですが)な努力です。確かにキャッチボールは野球の上達をするうえで大事ですし、ドリブルだってサッカーの基礎的な部分ですし、良いアーティストの音楽を聴くことは、歌唱力を高めるために必要な行為であります。

 が、繰り返しますが、それらは実践を伴わないと意味がありませんし、努力それ自体に美徳を見出していていたら能力も上がっていかないでしょう。

 

 努力に美徳を感じ始めると、冷静さを見失い、努力の方向性を見失う。ここまでが1と2の説明です。

 

 で、次に3.自分に甘くなるについてです。

 これはわりと単純なことです。

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 つらい、苦痛な努力をしていると、自分を褒めてやりたくなります。

 勉強の例で言えば、

 「こんなに頑張っているのだからちょっとぐらいスマホを弄ってもいいだろう」

 「Twitterを開いてもいいだろう」

 「Twitterが楽しい!まあ30分ぐらい他の受験生のツイートを見ても大丈夫だろう」

 上記の例、だんだんと自分に対するご褒美の規模が大きくなっているのわかります?

 

 そうなんです。つらいことをしてれば自分を甘やかしていいという発想になり、次第にその甘やかしの規模が大きくなり、努力の方向性がおかしくなるだけでなく、時間も浪費することになります。

 上記の勉強の例はわりと現実で起こっていますTwitterの勉強垢を見てみると、「勉強がつらい!」、「頑張らなきゃ」とかツイートを見かけますが、とっとと勉強しろや!とツッコミたくなるようなものばかりです。

 ツイートすることを、つらい勉強をして頑張った自分へのご褒美としているのでしょうが、もう志望校に対する「死亡フラグ」が立っていますね…。

 

 なので、つらい、苦痛だと感じる努力をしてしまうと、次第に努力している自分に泥酔して、冷静さを見失い、努力の方向性がおかしくなり、自分に甘くなり、あとはそのまま堕ちていくだけとなってしまいます。

 これが報われない努力をしてしまっている人がやってしまっていることです。

 

 では努力を結果に結びつけるにはどうしたらよいのでしょうか。

 

努力を結果に結びつける方法

努力をしている時点で結果なんて出ない

 マジ、、、タイトルと矛盾してますよね…。

 努力という行為は義務的な感情が伴います。「…をしなければならない」みたいな。

 これって消極的な感情ですよね。

 義務的、消極的な感情を持ってして物事に取り組んで結果なんて出ると思いますか?

 

 確かに量をこなせばある程度は結果を出せるかもしれませんが、苦痛を伴う以上必ず限界がきます。なので結果を出すためには「努力をしている」という感情を排除しなければなりません。

 

「好き」・「楽しい」という感情を持つ

  結果を出すためには、「好き」・「楽しい」という肯定的な感情を持たなければなりません。まあワクワク感と言ってもいいでしょう。

 好きだとか楽しいという感情は、非常にポジティブで肯定的な感情です。

 そういう感情になると、どうすれば「能力を高めることができるか?」とか「結果を出すことができるか?」というようなことを自然と考えられるようになります。

 

 「好きこそものの上手なれ」とはよく言ったもので、好きという感情があって初めて肯定的な気持ちになりますし、そういう気持ちがあるからこそ、能力を高め、結果を出すことが容易になります。

 なのでどんなことであれ、そこに好きとか楽しいなどのワクワクする感情を持つことが重要です。

 よく「志望校に合格してその大学の学生になっているイメージをすると良い」、みたいなこと言う人いるじゃないですか。

 これは実はあまり好ましくないんですよね。それって「合格して大学生になるためには、つらい、苦痛を伴う努力をしなければいけない」みたいな発想になっているんですよ。

 なので「大学に合格してキャンパスライフを送っている自分」をイメージすると縁起が悪いですが、落ちる可能性が高いです。そういうイメージをして合格する人はもともと合格圏内に入っている受験生でしょう。

 

 それよりかは自分のこなしている勉強に面白いとか楽しいという感情を持って取り組んだほうが、勉強の効率もよくなりますし、それによって成績も上がりやすくなります。

 

 何度も勉強の例を出しましたが、結果を出すためには「好き」、「楽しい」という肯定的な感情を持つことが重要です。

 

正しい目標・戦略を立て実行をしているか

 義務感、消極な感情を伴う努力というものを排除し、肯定的な感情を持って、ようやく3つの要素(目標・戦略・実行)です。

 また受験の例で申し訳ないですが、「志望校が慶應or早稲田」(目標)なら、まず自分の学力とそれらの大学にどれほどのギャップがあるのか、それを埋めるためにはどのような参考書や問題集を使えばいいのか、どの分野を得意にすればいいのか(戦略)を冷静に考えることです。

 で、目標を達成するための戦略ができたら、あとはそれに向かって実行をするだけです。この実行を確実に遂行するために「好き」とか「楽しい」などの肯定的な感情が必要になるんですね。

 既に述べましたが、肯定的な感情で勉強に取り組むと、とてもはかどりますし、成績も上げやすくなります。「アコガレのキャンパスライフを送っている自分」を妄想するよりも、合格可能性が高まります。

 

 この記事を書いている筆者は大学受験の時、苦痛を伴う努力をし、目標に対する戦略を誤り、適切に実行できなかったので、第一志望落ちましたwwwww

 

 したがって自分の望む成果を出すためには、肯定的な感情を持ち、目標を立て、それを実現させるための戦略を考え、実行することが重要です

 

成功者の真似をする

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 これも大事です。何も考えていないただの猿マネは、意味がないですが、成功者がどういうふうにして目標を達成したのかを知ることでモチベーションが高まりますし、正しい戦略・実行を立てやすくなります。

 

 人間の脳にはミラーニューロンという神経細胞があります。この神経細胞があることにより、私たちは他人の思考や感覚などをコピーすることができます

 スポーツを見て興奮したり、国会の前でデモをやっている映像を見て自分も怒りの感情にされされるのもミラーニューロンの例です(たとえがアレですが…)。

 

 上の例はクソですが、野球の例で言ったらホームランバッターになりたいがために筒香の打撃フォームを真似したり、実際に球場に足を運んで彼のプレーをみて影響を受け、自分もそういうふうに(筒香のようなホームランバッター)に近づいていくというのが良い感じのミラーニューロンの例です。

 

 もっと身近な例で言えば、自分が、頭が良くなりたい(勉強で)!と思ったら頭の良い人と関わってどういうふうに勉強をしているのかを研究して、気づくと自分も成績が劇的に上がって頭が良くなってた、というのもミラーニューロンの例です。

 

 収入を増やしたければ、収入が多い人の行動様式、思考様式を真似て研究するとかそんな感じですかね。

 

 ただ上記のようなことを書くと、実際に目標とする人と直接会ったり関わったりしなければいけないの?と疑問を持つ人がいるかもしれませんが、必ずしもそうする必要はないです。

 直接会うに越したことはないですが…。

 

 例えば、本を読むことでもミラーニューロンの効果を得ることができます。ホリエモンのような生き様を真似したければ、ホリエモンの著書を読めば、彼の思考回路を自分の脳内に作ることができます。

 池上彰のような博識になりたければ、彼の本を読みまくってみると、だんだんと彼の思考回路を自分の脳内に形成することができ、池上彰のような人生をもしかしたら送れるようになるかもしれません。

 

 なので本と同様にSNSTwitter)で憧れの人のツイートを日々見まくってみても効果があるだろうと思います。ただTwitterは意識が本当に意識が高い人と単に意識高い系の人間が混在しているので、判断力が重要になってきます。

 もし意識高い系の人間に憧れ、その人間のツイートを見まくって影響を受けると自分も意識高い系の仲間入りです。

www.penserblog.net

 

まとめ

 努力が報われないのは、つらい、苦痛と感じる努力をしているからです。

 努力を結果に結びつけるためには努力をしないで、肯定的な感情を持ち、そのうえで正しい目標・戦略を立て実行することが重要です。成功者の真似をするのもいいでしょう。

 

 

 以上