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教師になるのに教員免許っていらなくね?

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 今って大学入試の改革で世間は盛り上がっているじゃないですか。英語の民間試験がどうたらとか、採点はどうするんだとか。

 でも、、、それよりも大事なことってありますよね。学校の教師の人手不足とあまりにも労働時間が長い問題。こういう状況を放置して改革を進めるのは教育に対する冒涜だと思います。私は先日「学校は勉強する場所ではない」というような記事を書きました。

www.penserblog.net

  でも、そういう状況になっているのって、教える側の教師の負担があまりにも多すぎてまともな教育になっていないんですよね。真面目な教師は、もっと自分の教えるスキルを伸ばして生徒の学力を伸ばしたいと思っているはずです。それなのに。

 

 私、諸悪の根源は教員免許の取得だと思うんですよ。

 文科省のホームページによると、教員になるためにはまず教員免許を取得し、教員採用試験に合格する。それで初めて教員になれる、と書かれています。

教員免許状に関するQ&A:文部科学省

 

 このプロセスが邪魔。

 

 

 

民間からの転職が容易ではない

 教員免許は大学4年間で必要な単位数を取らなければ、取得することができません

 まずこれですよ。大学4年で教員免許を取るタイミングの逃したら、おそらくその後は取得する機会がないでしょう。

 確かに通信の大学などで教員免許を取得することは可能ですが、社会人で働いていたら、そうそう時間を取るのが難しいです。ということは民間企業や他の公務員(事務とか)から転職することがほぼできない

 これだったら、教師の人手不足がなくならないのは当たり前です。

 で、今の現状とはというと、教師の数が足りていない中で、彼ら彼女らはこなさなければならない業務がかなり多い。

 教師という職業がブラック化しているわけです。教師という職業がブラックである以上、教師になりたい人も相対的には少なくなってしまう。

 かくして真面目な教師の負担がますます増え、「安定欲しさ」に教師になったク〇野郎はティーチングスキルを伸ばすことを放棄して定年まで逃げ切る

 今の日本の教師に現状ってこんな感じじゃないですかね。

 

教員免許は何の役にも立たない

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 私、教職課程のカリキュラム見たことがあるのですが、まあ座学が多い

 なんちゃら理論だとか、私英語系の学部だったので言語のなんちゃらとか。

 一応介護体験や大学3年か4年に高校に行って直接授業をする実践の授業があるのですが、そんなのたった数か月で終わるので身になることはありません

 そうして、座学ばかりの教職課程の単位を取得し、教員免許を取り、教員採用試験を受験する。で、晴れて教師になる。

 でも、座学ばかりの授業を受けてきた学生が果たして生徒にまともに教えられるかどうかって甚だ疑問だと思います

 確かに大学時代に塾や家庭教師のアルバイトをして教えるのが上手な教師もいると思いますが、それだったら、教職課程で最初から高校とか中学の生徒に勉強教えるカリキュラムを多くしたほうがよくないですか。

 実践があまりにも少なすぎる。そういう状況で人が足らない、わけのわからない業務(部活とか)を負わされ、自分の時間がまともに取れなかったら、教師としてのスキルを高めることができないです。

 マジで学校の教師って大変だと思います。

 教員免許を取得して教員採用試験に合格して待っていたのは、全く教師としてのスキルの伸ばせないという現実。しかも教職課程は座学ばかり。

 

 こういう状況が起きていれば、優秀な人材は身分こそ不安定だけども、教えるスキルを高めることができる塾や予備校に流れるのも無理はないです。あとは教育系の民間企業。

 塾や予備校の講師って教員免許を持っていない人が結構いますが、教える能力がかなり高いです。どうやったら勉強ができない生徒の学力を伸ばすことができるのか、一方学力の高い生徒をさらに伸ばすためにはどうすればいいのかなど、ティーチングスキルは秀でています。

 結果として教員免許を持っていない(人が多い)塾や予備校講師の方が教えることの能力が、学校の教員と比較して高い、という現象が起きています

 

 このことから教員免許の取得→教師になるというのは、かえって教師としての能力を劣化させてしまう、と現実を引き起こしてしまいます

 一方、優秀な人材は塾や予備校などで腕を磨き、教えるスキル、自分の収入両方を高める

 そもそも教師という職業自体民営化してしまったほうが…?

 

教員免許を廃止して教員採用試験一発勝負にしたほうがいい

 今の教師、というか学校全体の問題として、教師になる際に教員免許を廃止すべきです。教員免許の廃止をすることにより民間などの他業種からの転職が容易になります。

 そうすると、人数が多くなるので人手不足の問題が解消される

 教師への参入障壁を低くすることのメリットは人手不足だけではありません。民間などからの転職により、色々なバックグラウンドを持った人が教師になることができます

 そうすると、生徒にも良い影響を及ぼすことができる。民間での経験、あるいは他の職種の公務員(事務など)の経験があるので、生徒に様々な進路のアドバイスができるし、生徒も自分から将来の職業に興味を持つようになります(かもしれません)。

 学校内で起きる問題だって(いじめとか)、あらゆる角度からの解決策が出ることでしょう。

 

 ただ、そうなると、授業をするスキルはどうなるの?という問題に直面します。教師とは全く関係のない職業から教師になった人とかは教える能力があるとは限りません。

 その点は一定期間教壇には立たせずトレーニングさせるなどなにかしら環境を整えることが必要でしょう。

 

 そういう問題が仮にあったとしても、教員免許制度を廃止することによって教師の人手不足が解消されますし、いろんなバックグラウンドを持った人たちを集めることができ学校という空間に新鮮な血を吹き込む(良い意味で)ことができます。

 傍で見ていてあまりにも教師の負担が重すぎると感じます。確かに以前よりかは改善されているとは思いますが、それでも問題は山積しているように思います。

 大学入試の改革でどんちゃん騒ぎするよりもまずは現場の教師の「働き方改革」が必要でしょう。

 

 以上。