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【プロ野球】プロ野球も日本社会も全く同じ現象が起きている。

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   プロ野球ソフトバンクの圧勝でしたね。

 あっという間に終わってしまった…。

 巨人がホームで巻き返すかと思いきや、そのままホークスが勝つという。

 

 というのはもう終わったことなのでどうでもいいんですよ。

 (え!?)

 

 私が言いたいのは、プロ野球が驚くほどに日本社会の現状を表しているということです。

 ブログのタイトルにもなっていますが、プロ野球も日本社会も起きていることは全く同じなんですよね。

 

 

 

プロ野球と日本社会の共通点

優秀な人材の流出

 今のプロ野球は、優秀な選手が他球団やメジャーリーグに移籍する傾向があります

 その理由はさらなる活躍の場を求めることであったり、経済的豊かさを求めたりなど様々です。

 

 経済的理由というのは早い話、カネです。

 聞こえはイヤらしいですが、プロ野球選手は個人事業主であり、結果を出したら相応に高い報酬を得てしかりなので、何ら悪いことではありません。

 

 優秀な選手が他球団や海外へ移籍する

 これを日本の社会に当てはめて考えてみると……

 会社のビジネスパーソンがスキルをつけ、自分自身の市場価値が高くなると、他社、あるいは海外へ働きに出ること、ということになります

 会社のビジネスパーソンプロ野球同様に活躍の場を求める、カネをはずんでくれる環境に行くということに関しては共通しています。

 

  つ・ま・りプロ野球も日本社会も、優秀な人間は組織に残らないんですよね!

 

組織から優秀な人材が流出する結果

組織が弱肉強食化する

 組織から優秀な人材がいなくなるということは、言ってみれば露骨に弱肉強食が進むことを意味します。

 それは確かに資本主義社会の宿命としか言いようがないですが、重要なのは金の有無によって露骨に弱肉強食が進むということです。

 

 昔は今ほどに他球団(日本社会だと他社)、あるいは海外に移籍(転職)することが少なかったように思えます。

 まあ昔と今とはそもそも社会システムが違うので一概に比較はできませんが…。

 特に会社では終身雇用が根付いていたのでなおさら他者に転職というのはなかったはずです。

 なので、組織に資金力がなくても、優秀な人材の流出は抑えられていました

 優秀な人材が組織に残ってくれたので、組織が弱体化することはなかったですし(たぶん)、組織力において資金力が有無を言うことはそこまでなかったと思います。

 

 が、現在。Nowですよ。

 今は選手ファースト、労働者ファーストです。

 それでいて、資本主義ファーストです。

 もし組織に人材を引き留めるだけの資金力、労働環境がなければ優秀な者はみな組織を去ります。

 その結果プロ野球は他球団(特に巨人、あるいはソフトバンク)や海外に移籍し、日本社会は待遇の良い会社(外資系とかですか?)や海外に労働の場を求めに行きます。

 

 それが今回の日本シリーズであり、現在の日本社会です。

 金がない、金をケチる組織はとことん弱体化していき、資金力がふんだんにあり、金を出すのを惜しまない組織が一方的に強くなっていきます。

 

 これから先、この格差はますます露骨になっていくでしょう。

 

組織がオワコン化する

 ただ最大の問題は優秀な人材が海外に行ってしまうことです

 国内から国内へ組織を変えるのは、優秀な人材が国内に残っているという点においてまだマシです。

 優秀な人材が海外へ行ってしまうのは、プロ野球、日本が弱体化します。

 言ってしまうと、プロ野球、日本社会がオワコン化します。

 

 プロ野球って今、突出して優れた選手はメジャーリーグへと活躍の場を移します。

 田中将大とか前田健太とかダルビッシュとか大谷とか。

 もし彼らが、日本のプロ野球に残っていたならどうなっていたでしょうか。

 

 おそらく今よりもプロ野球が面白くなっていたと思います。

 まあ移籍するのは選手の自由なので海外に行っても、一ファンは否定も肯定もすることができません。

 でも、繰り返しますが、残っていたら今よりプロ野球は盛り上がっていたんじゃないかと思います。

 

 では日本の社会ではどうか。

 優秀なビジネスパーソンが海外に行くと…

 もうマジで日本がオワコンofオワコン化します。

 純粋に高い価値を生みだせる人間がいなくなるので、日本経済は停滞します。

 そうなると、ますます無能な老害がノサバリ、既得権益を保持する老害が跳梁跋扈し日本は活力を失うでしょう。

 で、ますます日本がオワコン化していく。

 

 優秀な人材が海外へ行くと、組織全体が崩壊していくんですよね。

 

結論

 プロ野球は国家に比べれば、組織の単位は小さいので、既存のシステムを変えていけば選手の流出を防げるような気がします。

 (例えばドラフトでの完全ウェーバー制の導入や外国人枠を廃止することによる競争の激化。これはいつか書ければ書こうと思います)

 

 でも日本社会における優秀な人材の流出問題はなかなか難しいな~と思います。

 ただでさえ日本社会の労働環境はオワコンな所が多いですし、給料も低い。

 で、頭の固い老害が権力を握っている。 

 

 こういう状況での個々人の人生の打開策は待遇の良い会社に行くか、はたまた海外に行くかしかないんですよね。

 

 プロ野球、日本の労働環境の解決策はそれぞれ違いますが、せめてプロ野球は魅力的なものであり続けてほしいです。

 

 

 以上