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【読書・アウトプット】茂木健一郎著『「書く」習慣で脳は本気になる なぜ言葉にすると夢は実現するのか』|書くことで願いが叶う理由を紹介

 書いたことは実現する、とはよく言われますよね。

 実際に自分の夢をノートなどに自分の願いを書いて実現させた方もいると思います。

 でも、どういうふうにして願いが実現するかについてはよくわからないという人も多いのではないでしょうか。

 今日書くのは自分の夢・目標を文字にすることで願いが叶う理由です。

 茂木健一郎さんの『「書く習慣」で脳は本気になる』を参考にしました。

 

 

 

夢・目標を書くと願いが叶う理由

脳の性質の問題

 なぜ書くことで夢が実現するのか、ということを説明する前にまずは脳の性質を知っておく必要があります。これから脳の性質を3つ挙げます

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 まず第1の特徴。人間の脳は過去や未来という時間の感覚を持っていません

 だから出来事を常に現在のこととして認識する。

 

 どういうことかと言うと、「プロ野球選手になりたい」とか「ユーチューバ―になりたい」という私たちにとっては未来の願望であっても、脳はそれらを現在の事として認識するんですよね。

 だから脳にとっては「プロ野球選手になりたい」、「ユーチューバー」になりたいということはもうすでに現在起きている出来事としているわけです。

 

 ちょっと難しい考えですよね…。

 とりあえず私たちが未来のとして考えていることも脳にとっては現在として認識している、と理解しておきましょう

 過去の出来事も同様です。

 私たちにとっては「…した」ということでも脳は現在のこととして認識する。

 

 だから脳にとっては全てが実現した出来事なんです

 これが一番しっくりくるような気がします。

 これが第1の脳の性質です。

 

 次に脳の第2の性質です。

 脳は私たちが「欲しい!」と思ったものや「ユーチューバ―になりたい!」と言った願いを叶えるべく、それに関する情報を集めます

 まあ考えてみれば当然ですよね。

 願いを実現させるためには、それに関する情報を集めなければいけないわけですから。

 そういうわけで脳は夢を叶えるために必要な情報を集めまくり、私たちに教えます。

 

 もし「プロ野球選手になりたい!」という夢があるのなら、野球に関する情報を脳は集めまくってくれます。

 歩いていると、やたら野球に関する広告などが目にとまったり、本屋に行くと、プロ野球選手に関する書籍が視界に入ってくるというのが、脳が情報を集めてくれる例です。

 

 そういう経験ありませんか?いや、別に野球じゃなくていいんですよ。

 例えば英語を勉強しようと思った時に急に外国人とすれ違いう率が高くなったり、電車の広告などでやたら英会話に関する情報が入ってきた、みたいな経験。

 赤い車が欲しいと思ったら街中で赤い車がやたら視界に入ってくる、というような経験。

 たぶん何かしらそういう経験がみなさんにあると思います。

 

 脳は私たちが望むものの情報を急ピッチで集めてくれ、その夢を実現するための準備をしてくれます。

 これが脳の性質の第2の特徴。

 

 で、脳の第3の特徴に入ります。

 脳は集めた情報をもとに願いを叶えるためのアクションを思いつき、それを実行していこうとする性質があります

 わかりやすく言うと、私たち自身に脳がああしろこうしろと働きかけるんですよね。

 自分自身はそのことが(つまり脳が働きかけていること)に気づきませんが、確かに脳は働きかけています。

 私たちに働きかけ、私たちが夢を実現させるための出来事を起こすんですよね。

 これが脳の第3の特徴です。

 

 脳の性質第1~第3までの性質を述べてきましたが、結局言えるのは、脳は私たちの願いを叶えてくれるための装置なんですよね。

 でも願いを叶えるための装置があっても、その願いが何かがわからなければ、機能しません

 脳をグーグルに見立てて考えればわかりやすいかもしれません。

 「オッケーグーグル!………」って何も言わなかったら何も検索できないじゃないですか。

 それと同じです。

 願いを叶えるための情報がなければ、脳は何もできないです。

 そこで願いを書くという行為が必要になってきます

 

願いを書くことで実現する可能性が高まる

 願いは実際に書くことが大事です。

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 ただ口頭で「〇がほしい!」とか「〇〇になりたい!」と宣言しても、日がたてばその記憶は薄くなっていきます。

 一方ノートでもスマホでも何でもいいですが、自分の願いを書き留めておくと、定期的に(あるいは毎日)読み返すことができます。

 その読み返すという行為によって、書いている情報に関する記憶が強固なものになっていきます。

 記憶が強固になるほどに、脳に対し強く訴えかけるようになります。

 そうして脳がその夢を実現させるための手段を考えてくれて、私たちに情報を与えてくれます。

 

 書くという行為は、私たちが何を望んでいるのかの確認作業にもなります

 書くという行為はただ口頭で何かを言うよりも情報量が多くなります。

 

 夢って1つとは限らないじゃないですか。

 「ユーチューバーになりたい!」だけじゃなく、「英語ペラペラになりたい」とか「ドイツに旅行したい」などもあるかもしれない。

 実際に書いてみると、自分でも自覚してなかった夢が結構でてくることがあります。

 そう言った意味で夢や目標は文字で書いてみることが重要です。

 

 以上のことをまとめると、願いが叶うプロセスは、脳という願いを叶えてくれる装置に、願いを書いた文字を入力することによって、実現するのです。

 

 願いに関する記憶を強固にすること

 願いを具体化すること

 自分の望みを一層はっきりさせること

 これらの目的のために書くという行為は必要なのです。

 

願いを叶える確実性を高める方法

 願いは叶うプロセスはわかった。それでも全ての願いが実現するわけではない。

 という人がいるかもしれません。確かに。望んだことが全て叶うのであれば人類は今頃幸せになり、もう労働なんかしなくていい世の中になっているでしょう(私の願い)。

 が、願いを叶える確実性を高める方法はあります

 それは脳を本気にさせることと、ネガティブな情報をシャットアウトすることです

 最初に脳を本気にさせることから述べていきます。

 

脳を本気にさせる

 既に述べましたが、脳は私たちの願いを叶えてくれる装置です。

 ということは、その脳を本気にさせるほど願いが叶う可能性が高まります

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 では具体的にどういうふうにして脳を本気にさせるかということですが、脳から単調さ・義務的な感情を排除することが必要です

 脳は刺激を求めています。刺激を求めているのに単調さや義務的な後ろ向きな感情があると、機能しなくなってしまいます。

 なので、脳を刺激するべく単調さや義務的な感情を排除し、楽しいという感覚を持つことが重要になります。

 楽しいという感覚を持つためにどうすればいいのかということになりますが、それには自分で制約、つまりルールを作ってそれを実行するといいでしょう。

 

 人間は制約がないと堕落します。

 テストとかだって点数の上限があるから、楽しめるわけじゃないですか。

 100点なり200点なり。

 

 点数の制限はありません!とりあえず頑張りましょう!

 と言われたら「!?」ってなりません?

 

 テストはあくまで一例ですが、何かしらルールなどを設定したほうがモチベーションが高まります。

 なので脳を本気にさせるべく、単調さ・義務的な感情を排除して楽しいという感覚を持つことが重要です

 そのために制約をつける。

 これが願いを叶える確実性を高める1つ目の方法です。

 

ネガティブな情報をシャットアウトする

 ネガティブな感情は願望の実現を妨げます

 ネガティブな情報に触れると、怒りの感情に支配されて既に述べた楽しいという感覚を持てなくなります。

 楽しいという感覚を持てなくなる以上、脳の本気度が下がってしまいます。

 そのようなことが起きるのでネガティブな情報はシャットアウトしなければいけません。

 ネガティブな情報は私たちが思っている以上に影響力があります。そのことに関しては過去の記事を参照してもらえればわかると思います。↓

www.penserblog.net

 上記のブログでも書きましたが、人間はポジティブな情報よりもネガティブな情報に飛びつきたがるという悪いクセを持っています。

 なのでそういう情報は遮断して肯定的な感情をもち続けることが願いを実現させる確実性を高めることにつながります。

 

まとめ

 願いが叶う理由は

 脳が願いを実現させる装置であること

 その装置に願いを入力する行為が、文字を書く必要がある

 からです。

 願いを叶える確実性を高める方法は

 脳を本気にさせる

 ネガティブな情報をシャットアウトする

 です。

 

 

 以上