久々の読書記事です。
ブログや大学のレポート、そして会社の企画書などを書く時に、「文章の書き方がわからなねぇぇぇ!」という人がいると思います。
「文章って何をどう書けばいいのかわからない!」
こう思う人がいると思います。
「相手の方と何をどう話していいのかわからない!!!」
というソ〇ー損保のCMもこういうのありますよね。
で、『出口汪の論理的に書く技術』です。
この本は
論理的な文章を書くためのノウハウが書かれています。
ページ数も少なく、わかりやすい文章で読みやすく、それでいてかなりコスパもいい本です。666円+税込み(悪魔の数字…)
ということで上記の本の一部の内容を書きつつ良い文章を書くための方法論を述べていきます。
文章の書き方の基本3つ
1.他者意識を持つ
文章の書き方の基本の1つ目は他者意識を持つことです。
世の中には一人として100%自分と同じ考えを持った人間などいません。
血のつながった家族でさえも、自分とは性格が異なっています。
性格が違った人間と関わるということは、自分の意見をただ一方的に押し付けても理解はされないです。
これがわかっていない人間がTwitter上ではあまりにも多い。だからTwitterは嫌なんだ!
ということは、他者と関わる時は自分の意見を押し付けるだけでなく、相手の意見を聞き、尊重しなければなりません。
また自分の意見を主張するにも根拠や具体例を出さなければ、相手は納得してくれません。
会話でも文章でもそれは全く同じです。
例えば、「オレは金が好きだ!」という意見を主張したいとします。
その場合は、「お金は生活を豊かにしてくれる!」や
「お金がふんだんにあれば働かなくても生きていけるウェーイ!」
という意見があったほうが説得力が高まります(例があまりにも雑ですが…)。
一方、相手の意見を尊重するのなら、相手が「金は汚らわしいものだ!政治家や官僚や大企業の老害どもは既得権益を貪り、国民、労働者から搾取している」と言ってきた場合、
「確かに。老害どもは既得権益を貪り、国民から金を巻き上げている。でも、それは老害どもに問題があるのであって、お金に非があるわけではない。金は人生を豊かにするツールだからなくてはならないものだ」
と言えば、相手も「おっ…おう」と納得するでしょう(たぶん)。
世の中には自分と同じ考えを持った人間はいない。
それを理解したうえで、じゃあどうすれば相手に自分の意見を伝えることができるのか?
それを考えるのが他者意識です。
繰り返しますが、文章を書く際もそのことを意識して書くことが必要になります。
2.視覚的印象をつける
文章って字がぎっしり詰まっていると読みづらいです。
明治時代や大正時代の小説ってめちゃくちゃ字がぎっしりつまっているじゃないですか。
あと、契約書やお役人が書く文書なども。
それらの文章(文書)ってマジでくそわかりづらいですよね。
まあ明治大正の小説はそれ(字が詰まりまくり)がある意味良さでもあるし、契約書もまあ体裁を取るために仕方がないといえば仕方がない。
お役人が書く文書は、内容は本来わかりやすいのですが、わざと難しい言葉を使ったり、字をぎっしりと詰めまくり、とてつもなくわかりづらくなっています(というかわかりづらくしている)
なぜなら一般市民にも理解できるように書いたらすぐに矛盾点をつかれ、突っ込まれるから。
なので、文章を書くときは、「空間の使い方」を工夫する必要があります。
私も結構意識しているのですが、一段落の文字数はできるだけ少なくし、極力「白紙の空間」(つまり文字がない空間)を作るようにしています。
文字びっしり詰め込むよりも文字が書かれていない「白紙の空間」があったほうが読むときにストレスがかからないです。
なので、文章を書くときは「文字攻め」せず、段落をいくつかに分け、適度に「白紙の空間」を作ったほうが読み手のストレスを少なくすることができます。
3.設計書を作成する
設計書を作成するというのは、文章を書く前の下書きを作ることです。
いきなり文章を書くのではなく、「事前にどういう構成にするのか?」について構想を考えると、実際に文章を書く時もスムーズに、それでいて論理構成のしっかりした文章を書くことができます。
設計書の具体的な例としては、
・自分の主張
・主張に対する具体例
・根拠
・自分の意見に対する反対意見
・その意見に対する反証
ですかね。
さらに詳しく書くと、例えば(本当に例えばですよ!?)、
自分の主張→地方出身者の私としては、東京は住む環境としてはオワコン
具体例→メシがマズい。人が多すぎ。特に東京都心は歩きスマホだらけで街がWalking Dead化している。マジでブッ殺して…。 空気が汚い。ATMや飲食店で思考停止になって行列に並ぶ人間が多すぎる。クソ狭いワンルームのくせに家賃がべらぼうに高い。飲食店でスマホいじりながらメシ食うチンパンジーがあまりにも多すぎ(これ東京関係ないかも)。満員電車は思考停止社会の縮図。
(というかただの不満!?…)
根拠→衣食住すべてにおいて地方と比べると、劣りすぎている。私の出身地の北海道はメシが死ぬほどうまく、人以上に土地がでかすぎて快適、空気がきれいすぎて雄大な空がひろがっている。札幌クラスでも家賃3.5万ぐらいから1LDKの物件が見つかる(しかも駅チカ)。
それに比べると東京は生活環境としてはオワコン
反証(自分の意見に対する反対意見)→東京は雇用が多いし、全国、国外から人が集まってきているので、刺激を受けることができる。公共の交通機関が発達しているから車不要の生活を送れる。ライブとかも東京をはじめとする首都圏が圧倒的に多い。地方はそういう強みがないから東京はオワコンではない。
反証に対する反論→確かに雇用は地方に比べると充実している。しかし今はスキルさえあれば場所に関係なく仕事ができる。
国内国外から色々な人が来るので確かに刺激的だ。しかし、このクソ狭い土地にいろんな人間がうじゃうじゃいるとマジでストレスになる。
確かに電車やバスの本数が多く、車不要な生活を送ることができる。でも電車やバスが充実しているせいでチョコマカ電車に乗りまくるのがマジでめんどくさい。しかも電車の中は、運が悪ければ口臭体臭がひどい老害に出くわしてしまうし、座っている人のほぼ全員がスマホを弄るor新聞を読んでいるので景色が殺風景。というか電車のアナウンスがマジでウザい。
ライブも首都圏が多いが、別にテレビやユーチューブで満足な人にとってはあまり必要がない。
(ということで私はあと2,3年で東京から去りまぁぁす!)
という具合にある程度書く内容の設計図を作っておくと、論理的に飛躍しない文章を作成することができます。
上記の東京がは住む環境としてはオワコンというのはぶっちゃけ80%ぐらい私の不満ですが、主張・具体例・根拠・反証・反証に対する意見を考えていけば、ある程度まとまりのある文章ができます。
したがって、文章をいきなり書くのではなく、設計図を作成すると、流れがきれいな文章ができます。
まとめ
文章が書けなくて悩んでいる人は、文章の書き方のコツを覚えるといいと思います。
そのコツが
他者意識を持つ
視覚的印象をつける(当記事の設計書の部分が文字数多くなってしまいましたが…)
設計図を作る
です。
他にもありますが、最初で紹介した『出口汪の論理的に書く技術』を読むと文章を書く方法論がわかります。
あとは実際に書いてアウトプットしまくるですかね。
以上。