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【読書】『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』の書評&内容を詳しく!【社会人注目!】

 『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい 人生100年時代の個人M&A入門』という本のレビューです。

 

 最近全く本のアウトプットの記事を書いていなかったので、久しぶりに書きやす。

 

 早速本題。

 

 

本の内容

 本著は大企業で管理職を務めている50代くらいのビジネスパーソンをメインターゲットにしています。

 大企業で管理職を経験し、50代であれば、中小企業を買収できる資金があること、経験も豊富であることから読者のメインターゲットにしているのでしょう。

 

 内容としては、なぜ大企業の管理職のビジネスパーソンが中小企業を買収したほうがいいのかということを、起業することのリスク、会社を買うことのメリットという観点から説明しています。

 

 これ以降書いていくのは、本著の重要な点です。

 

起業することのリスク

 今は昔よりも明らかに働き方が多様化しています。

 なので、一つの会社を定年まで勤めあげるという働き方は時代遅れになりつつあります(それが良いか悪いかは別として)。

 そのような社会状況の中で起業する人も増えつつあります。

 しかし、起業は2つの面から困難さを伴います。

 1つは出費の面、もう1つはゼロからイチを作り出すことの困難さです。

 最初に出費の面から書いていきます。

 

1.出費面のリスク

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 起業をすることのリスクの1つ目は出費面のリスクです。

 

 会社というのは設立した瞬間から出血が始まります。

会社というものは設立した瞬間から”出血”が始まります。出血とはもちろん、お金の支出のこと。まるで、動脈にナイフを突き立てたかのように、どんどん出て行きます。家賃、光熱費、交通費や宿泊費など、自分で払うとなると、「バカにならない金額」であることにすぐ気づくでしょう。『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』p.47より引用

 

 会社に所属していれば、会社が払ってくれていた社会保険、税金なども起業した場合には、自分で払わなければならなくなりますし、引用にも書いていますが、生活費なども全て自己負担で払うことになってしまいます。

 

 なので金の管理ができないと、起業した時に大変なことになってしまいます。

 

 それに会社経営というのは事業が回りだすまでとても大変です。

 自分で仕事の営業をかけなければなりませんし、人脈も築かないといけない。

 そのような大変な時期に多額の金がぶっ飛ぶのは精神的にきついです。

 

 会社員から起業となると、金銭管理の点から困難さを伴います。

 今までは会社が払ってくれていた金を、起業した瞬間から自分で払わなければならず、自己を律さなければならないのですから。

 

 したがって金銭的なリスクを取るのが恐いのなら起業はやめておいたほうがいいでしょう。

 

2.ゼロをイチにすることの困難さ

 起業をすることのリスクの2つ目は、ゼロをイチにすることの困難さです。

 まあ起業に限らず全ての物事に言えることですが、ゼロのモノをイチにするってかなり難しいです。

 ブログの収益だって、最初の振り込みの基準額に到達させるのが難しいです。

 

 起業というのは、まだ何も利益を上げていない、利益を上げるシステムも構築していない、顧客も獲得していない、完全なゼロからスタートします。

 

 会社員はゼロをイチにする経験をほとんどしたことがありません

 あると言っても、会社内で新しい部署を立ちあげるとかおそらくそれぐらいのスケールでしょう。

 でも、新しい部署を立ち上げることであっても、既に会社というハコがあるのでゼロではないです。

 

 言ってみれば、サラリーマンはイチのモノをジュウ、ヒャクにしているわけです(それも結構難しいですが)。

 

 ゼロをイチにする経験をしたことのない会社員がゼロをイチにしなければならない起業というのは、相当戦略を立ててないと難しいです。

 

 今は「会社員はオワコン!独立したほうがいい!」みたいな論調がありますが、今までやってきたこととは全く異なることをやらなければならないこと、なおかつそれで利益を出さなければいけないことを考えると、明らかに「無鉄砲に独立」は危険だと思います。

 

 これが起業することのリスクの2つ目。

 

 まとめると、起業をすることのリスクは

 出費の面

 ゼロをイチにすることの困難さ

 です。

 

会社員が中小企業を買収することのメリット

 次に起業ではなく、中小企業を個人買収することのメリットを書いていきます。

 中小企業を買収することのメリットは大企業で培ってきたノウハウを生かせる点、あとは資本家になれるという点です。

 

 (本が大企業の管理職経験がある50代ぐらいのビジネスパーソンを想定しているので。

 でもそうでなくても東京の会社で勤めてきた経験を地方の中小企業に伝えることもできるんじゃないか?と私は思いますね。)

 

 最初に大企業の経験を生かせる点から述べていきます。

 

1.大企業で働いた経験を生かせる

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(大企業は都会の企業と置き換えてもいいと思います)

 

 今って

 「大企業はマジでオワコンwww!融通は利かないし、老害が調子に乗るし、どうでもいいしきたりが多いし、学歴フィルターかけるしww]

 みたいに大企業に対して否定的な考えが根強いじゃないですか。

 

 でも、大企業というのは効率的な業務の進め方やシステムの仕組みが体系化されていることなど、人間が無能でもちゃんと会社が回る仕組みが構築されています。

 

 人間が無能でも会社が潰れない、それでいて大企業であり続けるって実際考えてみたらすごいことじゃないですか?

 ごく普通に考えれば人間が無能だったら会社もろとも吹っ飛ぶはずです。

 それなのに、会社だけは生き続ける…。

 

 これは繰り返しますが、会社のシステムが非常によくできているからなんですよね。

 で、この大企業のシステムを熟知していれば、地方の中小企業でも生かすことができます。

 

 地方の中小企業って効率的な業務システムが体系化されていることがあまりなく、今だに紙ばかりの手続きだったり、ハンコだったり、非効率なことをしていることが多いです。

 (私も地方出身なのでそれはよくわかりますが…)

 

 たぶんそれって(つまり非効率な業務の進め方)やっているわけでなく単純に業務の効率化のノウハウがわからないだけだと思うんですよ。

 

 なので、大企業の管理職のビジネスパーソンがその経験を中小企業に伝えれば確実に無駄なく利益を出すことができるでしょう。

 

 その方がゼロから起業よりも、成功確率が高くないですか!?

 

2.資本家になれる

 会社を買うことのメリットの2つ目、それは資本家になれることです!

 労働というラットレースから抜け出せます!!

 会社員のように決まった時間に会社に行き、決まった時間(終わる時間は守らない)に帰る生活を送る必要はなくなります!!!

 

 それに金だって会社員の時とは比べものにならないくらいの額が手に入ります!!!!(利益をちゃんと出せたらの話ですが…)

 

 なんと素晴らしいことでしょう!!!!!

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 というのは言い方があまり良くないですが、資本家になれるというのは人生のメリットそのものだと思います。

 

 というか、今の時代、私たちが目指さなければならないのは労働からの卒業だと思うんですよ。おそらく今後給料は上がらず市民の生活はますます苦しくなっていくでしょう。

 

 そういう中で、会社を買って労働者から卒業するというのはかなり合理的な手段と言えます。

 

会社の売却情報を入手する方法

 これまでは起業ではなく、自分の会社員の経験を生かして企業を買うほうが良い!とということを述べてきました。

 

 次に述べるのはその買収する会社をどうやって見つけるか?です。

 というかたぶんこの記事を読んでいるみなさんそれが一番気になっていると思います。

 

 会社の売却情報を入手する方法はネットで、

 「M&A 案件」と検索しましょう。

 そうするとこんなサイトが見つかります。

www.tranbi.com

 

 このサイトには様々な会社の業態に関する情報が見つかります。

 この中から自分の「得意分野」と思える職種・業務形態をとっている会社を見つけ、交渉すると(その前に会員登録などもする必要がありますが)、晴れて買収することができます。

 その詳しい方法は『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』に載っています。

 

 ただ、サイトに掲載されている会社の中にはコンプラをゴリゴリに破りまくっているクソ会社なども結構まぎれているので、しっかりと情報を調べることも必要です。

 

まとめ

 ゼロから起業するのはリスクを伴います。

 出費の面

 ゼロをイチにする困難さ

 など。

 

 それよりかは自分の会社員の経験を活かし、いっそのこと会社を買ってしまったほうがリスクを低くすることができます。

 

 どちらの選択肢を取るかは各人の判断に委ねるしかしないですが、会社を買うという手段もあることは覚えておいて損はないと思います。

 

 以上