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老後に田舎暮らしはハードルが高い

 一般的に、老後に(正しくは定年後に)田舎で暮らすことに憧れを抱く人は多い、、ですよね。

 都会の喧騒を逃れて静かな田舎で暮らしたいというのが主な理由だと思います。

 あとは田舎の自然豊かな環境に身を置いてくらしたい、という感じでしょうか。

 

 こんな環境に住むことに憧れているような気がします。↓

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 でもですねぇ、老後になってから田舎に暮らすのって結構ハードルが高いんですよ。

 

 ということで今日は、老後になってから田舎で暮らすのはハードルが高いぜ!という記事を書いていきます。

 

 

「老後に田舎暮らし」のハードルが高い理由

人間関係における問題

 住む場所を変えるというのは、すなわち新しい人間関係を構築しなければいけないことを意味します。

 しかも都会から田舎なので、人間関係の構築はめちゃくちゃハードルが高くなります。

 

 都会と田舎では人間関係の様相が変わってきます。

 都会では良くも悪くも人間関係の距離が離れていて(パリピは人間関係の距離がゼロだが)、双方の干渉があまりないです

 

 一方、田舎ではこれもまた良くも悪くもですが、人間関係の距離が近くなります。まあ言ってみれば、お互いの距離感がめちゃくちゃ近くなるということです。

 

 今まで「都会の人間関係」(つまり適度に距離を保つ)に慣れていた人間が田舎へ移住するとどうなるでしょう。

 適度に距離を保つ人間関係が当たり前だと思っている人間が、親密な人間関係を結ぶのが当たり前な環境に身を置くと、結構揉めそうじゃないですか。

 

 それに、「都会の喧騒がイヤだから」という理由で田舎に移り住んできた老夫婦(またはシングル)を最初から田舎に住んでいた人々が温かく迎えてくれるでしょうか。

 

 若い夫婦なら(20歳から40歳まででしょうか)、まだ温かく迎えてくれるでしょう。

 田舎では若者の都市部(または都会)への流出が深刻な問題になっていますから。

 そういう状況下で田舎に住んでくれるのは、その町の人からすると大変ありがたいことだと思います。

 

 でも、高齢になってからの移住者というのは、ますます田舎の高齢化が進むばかりです。

 

 そういったこともあるので、老後になってから田舎へ移住すると人間関係の構築に問題が生じてしまい、思い描いた理想の生活を送ることはおそらく無理でしょう。

 

不便さの問題

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 もう一つは不便さの問題ですかね。

 当然ですが、田舎は都会と比べると、圧倒的に不利です。

 

 田舎は電車やバスが1時間に1本ですし、コンビニも徒歩圏内にない、というのもザラにあります

 それに大型のショッピングモール(イオン)に行くのにも車を数時間走らせなくてはならない可能性が高いです

 

 私は北海道の人口20万程度の中規模な都市で生まれ育ちましたが、そこでも電車バスは1時間に1本でしたし、イオンに行くのにも車を走らせないといけなかったのでなかなかキツイ環境でした。

 たぶん田舎だったらもっと交通の便に不便さを感じるでしょうし、ショッピングするのにも移動距離でクソみたいに時間がかかるでしょう。

 

 まあでも恐いのは、田舎を知らない生まれも育ちも首都圏!という人が田舎に憧れ、老後に移住することですかね

 都会で生まれ育った人は、シンジュクやシブヤやギンザに電車で行って買い物をする生活を当たり前に送っています。

 つまり遊ぶ場所にも、買い物をするのにも、何一つ苦労をしていないわけです。

 

 そういう環境で生きてきた人が、老後になって気が狂い、

 「都会の喧騒を逃れて、鳥のさえずりや川のせせらぎに耳をすませて生活をしたい!」

 などとのたまって田舎に移住したらもう悲劇でしょう。

 

 何もない

 ショッピングモールもない

 徒歩圏内にコンビニすらない

 ショッピングモールがないので当たり前だが、遊ぶ場所がない

 人間関係は閉鎖的(最初の人間関係の構築で述べた通りです)

 

 ないことずくしです。

 何もない環境に憧れて、田舎へ移住したのに、何もないことに怒り狂う。

 マジで本末転倒です。

 

 しかも老後ですので、交通網が発達していないぶん体力的にもかなりキツくなるでしょう。

 

 これは田舎を知らない都会住まいの人のケース(になるであろう)ですが、そういう人たちにとどまらず、無思考に田舎に憧れを抱いている人は悲劇を見ることでしょう。

 

理想的な移住とは?

 これまでは老後に田舎へ移住するのはものすごくハードルが高いことを述べきました。

 それでも、中には私みたいに東京がクソウザすぎて、地方に移住をしようか考えている人も多いと思います。

 

 あくまで私の考える理想的な移住ですが、移住するならば、若いうちに(20歳から40までの間)とっとと、行動を起こしたほうがいいと思います

 それも露骨な田舎ではなく、札幌や福岡や広島などの規模の大きい地方都市に

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 日本人はなぜか老後になってから地方に移り住みたいと思う傾向が強いです。

 たぶん「貯金思考」(つまり今我慢してあとから自分のしたいことをする)が骨の髄までしみわたっているからだと思います。

 でも、感受性が高い若いうちに地方に移り住んだほうが、それこそ都会にはない魅力を一層感じることができるのではないかと思います。

 

 で、比較的規模の大きい地方都市であれば、交通の便にもあまり困りませんし、ショッピングにも困ることはないでしょう。

 

 そこから、もう一歩進んで田舎に住んでみたいと思うのなら住んでみたほうがいいと思います。

 

なので、20歳~40歳までの間に地方でも食っていけるスキルを身につけて、移住するというのが、理想的な人生なのではないでしょうか。

 

まとめ

 老後になってから田舎へ移住すると、人間関係の構築や、物理的な不便さに苦労すると思います。

 なので、東京が嫌いなら、比較的若いうちに仕事のスキルを身につけて、地方に移住するのが良いです。

 

 以上

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