・好きななことでメシを食っていくのは難しい。
・それよりも難関の大学に進学し、卒業し、大企業あるいは公務員になって社会のレールに乗っていったほうが、結局のところ安全!
ってよく聞きますよね。
この安定志向。
確かに「今のところ」それ自体は間違ってはいないと私も思うんですよ。
(今後はどうなるかはわかりませんが)
実際好きなことでメシを食っているのは、ほんの一握りですし。
好きなことを仕事にするというのは、相当の覚悟を持って、徹底的に自分に厳しくしていかなければならない。それに好きなことが=得意なこととも限らない。
だから、結局のところ難関の大学に進学し、大企業や公務員になって福利厚生に恵まれ安定した生活をしたほうが、人生のリスクはかなり低くなります。
でも、社会全体がそういう考え(つまり安定志向)になるのって違和感を感じるんですよね。
なんか考えが小利口なオッサンみたいじゃないですか? 笑
高学歴が良い!
大企業・公務員が安定して良い!
大企業や公務員で勤めたほうが、社会的信用も得られるし、収入にも恵まれるし、モテるし!
それなのに、好きなことで生きていくとか、そのために起業するとかマジで意味わかんない!
起業なんて失敗する可能性のほうが高いんだからやめとけ!!!!
上記の発言を実際に起業して失敗して40代50代になった人が主張するならまだわかりますよ!?
でも実際に行動する前から、しかも20代や30代の人が安定を煽る人もかなりいるんですよね。
それに加担するようにマスコミも大学のランキングや大企業のランキングで人々を煽りまくる。
思うんですが、こういう安定志向が日本という国を弱体化させている気がするんですよ。
圧倒的多数の人間が安定することを望んでいたら、社会にイノベーションが起きなくないですか。
イノベーションが起きないということは社会が変わらない。
社会が変わらないということはライフスタイルの変化もなく、ずっと単調な日々を送らざるを得ない。
それってすごくつまんなくないですか。
いや、国民がそれを望んでいるのなら仕方がないと思います。
でも、定年までずっと(これからは生涯働き続けるかも)、好きでもないことをやるような単調な日々を送る人生ってなんかむなしくないですか。
それだったら不安定であるが、自分にとって好きなことをやって生きていったほうがいい、、、という人がいてもいいと思うんですよ。
それなのに、「安定ガチ勢」は人生でリスクを背負うよりも会社や役所
にすがって安定したほうがいいよ、と説く。
う~ん、、、私はどうしても賛同できないです。
そういう点ではいつも意識高い系(主にTwitterのDMでビジネス勧誘してくる人)をdisっている私ですが、行動して好きなことをする人生のほうがいい!と主張する人達には共感できるんですよね。
たとえ、安定が良いとしても、それは社会の暗黙にすべきであって、主張としては好きなことをして人生を充実させたほうがいいということをもっと言ってもいいと思うんですよ。
子供がなりたい職業に公務員がランクインするのって、健全な社会ではないと思うんですよ。
(子供が本当に公務員になってやりたいことがあるのなら話は変わってきますが。でも結局安定じゃないですか)
しかも最近では大学入試でも安定志向になっているらしいですし。
いや、センターで足切りある東大などの国公立ならまだしも、金さえ払えば受験できる私大で安定志向に走るって……。
受験ならなおさら安定志向なんかしないで金の許すかぎり、難関の大学受けたほうがいいと思うんですけどね。
こういうのって実際に受験しない限り、結果はどうなるかわからないです。
模擬試験とかあまりアテにならないですし。
それなのに、大人たちの安定志向が子供にまで影響を与えるのはなんだかなーと思います。
繰り返しますが、確かに安定した道を行く方が、人生は安全だと思います。
しかし、そういう考えが社会の中で支配的になってしまうと、それはそれで問題であり、この国がとてつもなくつまらなく味気ないものになってしまいます。
なので、もう少し好きなことで生きようとする人に寛容になったほうがいいと思います。
以上