テレビでニュースを見ていたら、どこの局のアナウンサーも(NHKも例外でなく)客に対して「お」をつけていないことがわかりました。
「飲食店にいたキャクが新型コロナウイルスに感染しました」
みたいに彼ら彼女らは言っているんですよね。
ニュースはキャクではなく、視聴者を相手にしているのでただ単にお客に「お」をつけていないだけだと思いますがなんか気になるんですよね~。
まあ「客に『お』をつけろよ!」と言う私が老害だけかもしれません。
しかし、言葉を大切にしなければいけないアナウンサーが「キャクガ―!」、「新型コロナウィルスに感染したキャクガー!」としきりに叫んでいるのを聞くと、あまり心地良くは感じないです。
というか、そうやってお客をキャク呼ばわりするのってたいてい飲食店アルバイトの厨房での会話や、コンビニアルバイトがスタッフルームでする会話だったりします。
飲食店のアルバイトが厨房内で「いやーさっきのキャクマジでウザかったわー」とかコンビニアルバイトがスタッフルームで「あのキャク意味わかんねぇ」と言っているのならわかります。
でも、言葉を誰よりも大切に扱わなければいけないアナウンサーが、しかもテレビという影響力の大きいメディアで「キャクガ―!」と叫ぶのは教育上あまり良いことではないと思います。
テレビのニュースは老若男女、幅広く見ています。
まだ言葉を覚えたての子どもだって見ているかもしれません。
言葉を覚えたての子供がアナウンサーの「新型コロナウィルスに感染したキャクガー!」というのを聞き続けたらどうなるでしょう。
その子供も将来「キャクガー!」「あのキャクマジうぜー!」となかなかのアウトレイジになってしまいかねません。
おっかねぇぇぇ
このアナウンサーの、というかマスコミの言葉遣いというのはある意味で今の日本の状態を反映しているような気がします。
つまり日本が急速に野蛮化し、下品で低俗な国になっているという状態。
日本ではとにかく汚い言葉や下品な言葉、他人を貶めるような誹謗中傷が溢れかえっています。
「〇ね!」とか「〇えろ!」とか「ぶっ〇す!」とか。
(私も歩きスマホをぶっ〇したい!と言ってしまっているのであまり大きな声で言えませんが…)
んで、最近ではSNSの誹謗中傷によって(それが直接的な原因かは知りませんが)、自殺をした芸能人もいますよね。
とにもかくにも乱暴な言葉で溢れかえっている。
ひいきするわけではないですが、日本語というのは他の国のい言語よりも響きが良いし、尊敬語謙譲語丁寧語など他者との関係性を重視する言葉でもあります。
したがってそのような言葉を使う日本人というのは本来品を備えているはずなのに、今やそんなカケラもなく、とにかく強欲で利己的で他人を出し抜こうと躍起になっています。
そしてマスコミは「キャクガ―!」と叫び、SNSでは「〇ね!」「〇えろ!」の怒号が飛び交っています。
って考えると、今感じている息苦しさというのは、「日本特有」の野蛮で乱暴な言葉遣いが原因なようにも思えます。
なんか終盤ニュースの話から逸れてしまいましたが、言葉を大切に扱わなければいけないアナウンサーが「キャクガー!」と叫んでいると、結構日本が心配になってきますね。
ということで以上です。