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感情は伝染する。感情が伝染する理由とネガティブな感情が伝染することによる悪影響

「意見の不一致(夫婦喧嘩)」の写真[モデル:たけべともこ 大川竜弥] 気分が悪そうな人と一緒にいると、自分も気分が悪くなってきたっていう経験ありませんか? 

 その一方でポジティブな人と一緒にいると自分も気分が良くなっていったという経験ありません?

 これ、実際に感情が伝染しているんですよね。

 今日は「感情がなぜ人に伝染するのか?」とネガティブな感情が伝染することによる悪影響について書いていきます。

 

 

感情が伝染する理由

ミラーニューロンの影響

  感情が伝染する理由としてミラーニューロンの影響があります。

 ミラーニューロンとは実際に自分が行動していなくても、他人の行動を見てその人と同じような感覚になることです。

ミラー・ニューロン - 脳科学辞典

 

 相手がおいしい食べ物を食べていたら、それに影響されて自分も食欲がわいてくるとというのが一例ではないかと思います。

 他にも、既に述べましたがムカつく人と一緒にいると自分もムカついてくるというのもミラーニューロンの例です。

 あとは自分が受験生だとして、周囲に勉強をしている人がいたら学習意欲が急激に出てくるというのもそうですね。

 

 だから良くも悪くも周囲の人の感情はあなたの感情に伝染していきます。

 

幸福の波及効果

  ポジティブな感情が伝染する例を挙げます。

 ハーバード大学の医療社会学者であるニコラス・A・クリスタキスは、

 「自分がどんな感情を抱くかは、他人が行動し経験していることからも影響を受ける。幸福な感情は伝染する

 と主張しています。

 

 実際に幸せを感じている友人がいると、自分の幸福感は15%増加する可能性があり、直接その友人を知らない人でも間接的に影響を受け、幸福感が6%増加するそうです。

 (記述は『科学的本当の望みをかなえる「言葉」の使い方』p.35より)

 

 「富めるものはますます富む」という言葉がありますが、これはお金に限らず人間関係においても当てはまるんですよね。

 普段関わっている人というのはあなたの人生にかなりの影響を与えます。

  

ネガティブな感情は伝染しやすい

ネガティブな感情が伝染しやすい理由

  しかし感情というのはネガティブな感情も伝染します。

 で、このネガティブな感情の方が伝染しやすいです。

 なぜなら、世の中には圧倒的にネガティブな情報が多いからです。

 

 テレビや新聞、スマホを見れば出てくる情報が圧倒的にネガティブなものばかり。

 今は連日連夜COVID-19や九州の大雨による自然災害の話ばかり報道されています。

 確かにそれらの情報は知っておくべきですが、明らかに人々の不安を煽るレベルでニュースになっています。

 

 ネガティブな情報が多いということは、それに影響されている人もかなり多いということです。

 結果として、人々がそのネガティブな情報に影響され世の中はとにかく怒りに満ち溢れています。

ネガティブな感情が伝染することによる悪影響

世界が悪い方向に進む

  ネガティブな感情が伝染すると、世界全体が悪い方向へと進みます。

 

 世界、、、の前にまず人間の意識について話します。

 人間の意識には顕在意識潜在意識の2種類存在します。

 

 顕在意識というのは、自分で認識することができる意識です。

 ごはんを食べるとか学校や会社へ行くとか勉強するとか、これ全部自分で判断していますよね?

 要は自分でコントロールすることができる意識です。

顕在意識の意味や読み方 Weblio辞書

 

 潜在意識は顕在意識と違い、自分でコントロールすることができない意識のことです。

 無意識と言ったほうがいいかもしれません。

 この潜在意識は人の日常的な思考やひらめき直感に影響を与えています。

潜在意識(せんざいいしき)とは何? Weblio辞書

 

 で、潜在意識の影響力がとても強力であり、潜在意識にネガティブな情報が入り込むと現実世界に悪い出来事を引き起こしてしまいます。

 

 顕在意識と潜在意識の影響について過去記事でも書きましたので、そちらを参照して頂けたら。↓

www.penserblog.net

 

 気分が悪いときに限って電車が止まったり遅延したり赤信号に引っかかったりした経験ありません?

 あれはネガティブな想念は入り込んでいるからなんですよね。

 

 まあ、個人だけでみたらこのネガティブな感情というものはどうにかなると思います。自分で意識すればいいだけですから。

 

 しかしもし世界中の人々がネガティブな情報に影響され、ネガティブな感情に支配されてしまったら…?

 世界中の人がネガティブな情報を得て、ネガティブな感情に支配されるということはそれだけ現実世界に起きる悪い出来事のスケールも大きくなってしまいます。

 そうなると電車の遅延とか赤信号に引っかかるというレベルでは済まされなくなり、恐ろしいほどの殺人事件や自然災害を引き寄せてしまう、、ということにもなってしまいます。

 

 昨今の殺人事件や自然災害というのは、確かになにかしら物理的な原因があって起きていると思いますが、それと同時に人々の意識が引きおこしているということも考えられます。

 今の世界が混沌としているのは、ネガティブな感情による人々の悪い想念が影響しているのではないでしょうか。

 

ネガティブな感情から身を守る方法

人間関係の選別

  ネガティブな感情や情報が私たちにかなり影響を与えていることはわかっていただけたと思います。

 ではどうすればネガティブな感情の伝染から身を守ることができるのでしょうか。

 

 それにはまず、人間関係の選別が必要です。

 既に述べましたが、いつもイラついている人やキレたりしている人と一緒にいると自分もそのようなネガティブ人間になってしまいます。

 ネガティブ人間になってしまうということは、当然悪い現実を引き寄せることになります。

 感情が常時乱れている人とは付き合わないようにしましょう。

 

 ネガティブ人間にならないためにもポジティブで明るい性格の人と関わるようにしましょう。

 そうすれば感情を乱されることもなくなりますし、次に述べますがネガティブな情報に接触する時間を少なくすることもできます。

 

マスコミが報道するネガティブな情報に触れない

  これもまた既に述べましたが、マスコミのネガティブな情報に触れる時間を少なくしましょう。

 テレビで人々が苦しんでいるニュースを見る必要がありますか?

 人々が災害で苦しんでいる映像を見ることに何か重要な意味でもありますか?

 苦しんでいる人々をテレビで見て彼らを救うことができますか?

www.penserblog.net

 

 できないでしょう。

 それだったら彼らのために募金したり、経済を回して国を活性化したり、そっちのほうがよほど効力があります。

 

 ネガティブな情報は影響力が強いです。

 確かにスマホなどでそのような記事を見てしまうかもしれませんが、もし見てしまったら「自分は今ネガティブな情報に触れている」と客観的に見つめてみましょう。

 そうすればネガティブな情報に影響される度合いを最小限にとどめることができます。

www.penserblog.net

 

まとめ

  感情が伝染する理由はミラーニューロンの影響があるからです。

 良い感情も悪い感情もあなたに影響を及ぼします。

 ネガティブな感情に「感染」してしまったら、自分もその影響をうけ悪い出来事を引き寄せることになります。

 そうならないためにも人間関係を選別したり、ネガティブな情報に触れないようにしましょう。

 

 以上です。