今、英語を勉強している人はめちゃくちゃ多いと思います。
英語を勉強することで、仕事の幅が広がったり、得られる情報量が増えたりするので、そのような目的で英語を勉強している人は多数な気がします。
確かに、英語ができるとそれなりのメリットがあると思います。
でも、私としては英語の勉強だけではもったいないなと感じます。
せっかく英語を勉強をしているのだから、他の外国語も勉強したらええのに!と思います。
今日は英語だけでなく、他の外国語も勉強し、マルチリンガルになろうぜ!という話をします。
マルチリンガルとは
まず、マルチリンガルとは何かについて述べていきます。
マルチリンガルとは複数の言語を習得している状態のこと。
多言語話者のことです。
2言語話す場合はバイリンガル、3言語を話す場合はトリリンガルとも言いますが、基本的に複数の言語を話す人はマルチリンガルと呼ばれます。
母語に加えて、英語を話せる時点ですでにマルチリンガルなのですが、英語プラスアルファの言語を習得することで、様々なメリットがあるのです。
マルチリンガルになることのメリット
得られる情報量が増える
じゃあ英語プラスアルファの言語を習得した状態のマルチリンガルになるとどのようなメリットがあるのでしょうか。
1つは、得られる情報量が格段に増えるということです。
複数の言語を使いこなせるようになると、それだけで入ってくる情報量が多くなります。
例えば、中国語とドイツ語ができると、それらの文字で書かれた媒体にアクセスすることができるようになります。
英語ができることで、ただでさえ、入ってくる情報量が膨大なのに、それに加えて中国語、ドイツ語の情報も読めれば、最強ですよね。
別に中国語やドイツ語じゃなくてもいいのですが、読める言語が多いほど、世界の情報にアクセスすることができるようになる。
様々な情報を知ると、それだけ周囲よりもアドバンテージをつけて生きることができる。
そう考えると、マルチリンガルになるメリットは大きいと思います。
日本語だけだと、入ってくる情報が乏しいですし、そもそも日本のマスコミの流す情報など、情報に値しないので、日本語オンリーだと実質何も知ることができないのです。
有益な情報を得られるように、マルチリンガルになりましょう。
言語学習が容易になる
マルチリンガルになるもう1つのメリットは、言語学習が容易になる点です。
当然ですが、複数の言語を勉強していくと、それだけ外国語学習の勉強が容易になっていきます。
母国語に加えて二つの外国語の計3カ国語を操れるトリリンガルの人は、さらに新しい言語を学ぶ際、外国語を一つだけ使えるバイリンガルの人よりも短時間で習得できる。そんな結果を、東京大などのグループが日本人49人の実験で見つけた。音声だけを使って言語を学習する際にも、映像をイメージする脳の視覚野を活用しているらしい。
東大の酒井邦嘉教授(言語脳科学)らは、東大や上智大の学生らにカザフスタンのカザフ語を学習させた。学習は、音声とコンピューターの画面に表示される英訳だけで、文法規則は一切教えなかった。
すると、日本語以外に英語とスペイン語を話せるトリリンガルの28人は、この二つの言語のリスニング能力が高い人ほど、カザフ語を短時間で聞き取れるようになる傾向があった。問題の回答にかかる時間の減り方も、英語だけしか話せないバイリンガルの21人より大きく、新しい言語への順応性が高かった。
上記の記事を読むと、「け!どうせ東大やソフィアの学生だから未知の言語を習得できたんだろ!」と突っ込む人がいると思いますが、別に頭の良い人だけに限ったことではないです。
後ほど書いていきますが、少なくとも日本語と英語がある程度できれば、英語以外の言語も習得できるようになりますし、理解力も高まっていきます。
複数言語を勉強することで、それだけ外国語学習が容易になるのです。
マルチリンガルになるためには
では、私たちはどうすればマルチリンガルになれるんでしょうか?
マルチリンガルになる方法は、母語や今まで学んできた言語(おそらく英語でしょう)と近しい言語から勉強していくといいと思います。
そうなると、日本語や英語と関連がある言語ですよね。
英語と言語構造が近い言語を勉強する
なので、まずは英語と近い言語から勉強していくと良いでしょう。
英語と近しい言語を勉強することで、これまで習った英語の知識と関連づけて効率的に学習していくことができます。
例えば、フランス語やスペイン語、ドイツ語などのヨーロッパの言語などがおすすめです。
私は現在、フランス語を勉強しているのですが、フランス語ってめちゃくちゃ英単語と似ているんですよね。
diplomate(フランス語) diplomat(英語)
conflit(フランス語) conflict(英語)
beauté(フランス語) beautiful(英語)
という感じに、かなり似ているので、かなり勉強しやすいです。
この類似性ゆえ、フランス語の勉強がかなりはかどりました。
ヨーロッパの言語は基本的には英語と似ているので、学習するハードルは割と低くなると思います。
とりあえず自分の興味のあるヨーロッパの言語を勉強してみて、そのあと各言語の検定3級取得を目標に勉強してみるとよいでしょう。
日本語と言語構造が近い言語を勉強する
英語に苦手意識があり、なかなかヨーロッパの言語の勉強に興味を持てないという人は、自分の母語である日本語と言語構造が近い言語を勉強してみるといいと思います。
中国語やハングルですかね。
中国語なら感じですし、発音の難しさがあるものの、勉強それ自体には取り掛かりやすいでしょう。
ハングルも「約束/약속(ヤクソク)」など日本語と似ている単語があるので、勉強しやすいのではないでしょうか。
それに、中国人や韓国人は日本にも多くいるので、中国語やハングルが話せると、重宝されるので、勉強するメリットはかなり多いと思います。
何よりも母語と似ている言語なので、学習効率はかなりいいでしょう。
マルチリンガルは天才ではない
どういうわけか、複数言語が話せるマルチリンガルは「天才しかできない」という謎の考えを持っている人が一定数います。
確かにマルチリンガルの一部の人はやばいぐらい天才かもしれませんが、そういう人はかなり少数だと思います。
そもそも私だって、今でこそ英語とフランス語がそこそこできますが、大学受験の時は現役の時のセンター試験の英語は5割ぐらいでしたし、まさか英語+他言語を勉強する世界線で生きるとは当時は想像もしませんでした。
しかし、継続的に勉強したことによってそれなりにできるようになり、その影響で(!?)フランス語もまだ初級レベルですができるようになりました。
要は継続と努力をしていけば複数言語の習得が可能になるのです。
「マルチリンガルは天才にしかできない」という考えを持てば持つほど、言語学習のハードルは一層高くなり、「とりあえず、継続と努力によってある程度はできるようになる」という考えを持てば、勉強しやすくなります。
まとめ
マルチリンガルになると
得られる情報量が増える
言語学習のハードルが下がる
というメリットがある。
マルチリンガルになるためには
母語やこれまでに勉強した言語と関連がある外国語を勉強する必要がある
という感じです。
英語だけでなく、他言語も勉強し、いろんな情報を手に入れていきましょう。
以上です。