前回は仏検2級の筆記問題について書きました。気になる方は参照して頂ければと思います。
今回は仏検2級の聞き取り問題の勉強方法です。「聞き取り」と書いていますが「書き取り」(ディクテの問題)も含むリスニング(écouter)全般について書きます。
勉強方法(聞き取り&書き取り)
書き取り問題の勉強方法
仏検2級では14点分の配点で書き取り問題が出題されます。語数は5行×75語、400字近いといったところでしょうか。音声は計4回放送されます。
多くの人にとってこの書き取り問題はなかなか難しいかもしれません。というのも、『仏検公式ガイドブックセレクション2級』によれば2014年から2018年の書き取りの平均得点率が47%だったそうです。
このことからも対策が困難であることがわかります。
「じゃあお前はどれぐらい得点できたんだよぉぉぉ??」と疑問を抱く人もいるかもしれませんが、私はおそらく14点中10点前後ぐらいは取れていたと思います。書き取りを抜いた自己採点が53点前後だった記憶があるので、まあ10点前後ぐらいは取れていたのでしょう。
個人的にはスペルミスとか聞き取れない箇所があり、「やべぇオワタ…」と確信していたので、かなり結果オーライでした。
具体的に私が「オワタ」と思った理由は単語のスペルミス、聞き取れない語句があり、その分点数が引かれていると思ったから。
私個人的には、書き取りの採点基準は単語一つのミスで1点ずつ引かれていくものだと思っていました。だから「オワタ」と確信していた。
しかし、実際は得点が高かったので、採点基準は単語ミスで引かれるものではないとわかりました。
書き取り問題の採点基準は公表されていませんが、おそらく文全体の内容をどれぐらい把握しているかで点数を与えているのではと私は思います。文の内容の理解度を採点したうえで、単語ミスとか聞き取れていない語句の点数を若干引いていくというシステムであるかのように感じます。
では、本題。書き取り問題はどう対策するかですが、私は前回の記事でも載せましたが『クラウン』を使いました。
『クラウン』は音声が収録されているのですが、自然なスピードで音が流れる音声とディクテ用(ちゃんとコンマとかピリオドがどこにあるかを発音してくれる)の音声があるので、書き取り問題の対策をすることができます。
私は3級から2級の長文を扱い、ディクテの対策をしました。
どのように勉強したかというと、普通にちゃんと聞き取った語を正確に書けるかどうかを繰り返す。最初はクソ難しいし(いかんせん、準2級をすっ飛ばして2級受けたのでディクテなるものを知らなかった)、単調なのでやっててムカつくのですが、徐々にわかるようになり、まあそこそこ得点できるようになったという感じ。
『クラウン』でディクテの演習をしつつ、『徹底攻略仏検2級』、『仏検公式ガイドブック』、『仏検公式ガイドブックセレクション』でもとにかくdicté祭り(!?)で問題を解きまくりました。
『クラウン』意外では『徹底攻略仏検2級』が演習量が多くかつ解説も丁寧になされているので、おすすめ。
結局、書き取り問題は問題を解きまくることで、対策をしたということになります。
聞き取り問題の勉強方法
聞き取り問題は大問1が単語を埋めさせる問題、大問2が長文の内容を理解しているか1(正解)か2(不正解)を選ばせる問題となっています。
私は大問1が8問中6点、大問2が10問中7問正解の得点でした(あくまで自己採点だが)。概ね7割ぐらいの得点といったところでしょう。
聞き取り問題に関しては、既に述べた書き取りの勉強をしていればどうにかなると思います。というのも書き取りも聞き取りも、聞き取って内容を理解する点は同じなので、それぞれ異なった勉強をする必要はないのです。
したがって、ベースは書き取りのディクテの勉強を中心とし、アウトプットは『徹底攻略仏検2級』、『仏検公式ガイドブック』、『仏検公式ガイドブックセレクション』で行っていくという流れでいいでしょう。実際私はそうしていました。
何度も言いますが『徹底攻略仏検2級』は分量が多く、解説が丁寧なのでおすすめ。『仏検公式ガイドブック』、『仏検公式ガイドブックセレクション』は解説がちょっと足りないかなぁと思いますが問題演習をする分にはとても役に立つでしょう。
ただ、大問2の内容一致はちゃんと読まれた文を理解できたかをちゃんと確認しましょう。加えて、選択肢もなぜ1(あるいは2)にしたのかを理由づけできるようにしなければなりません。これは筆記の長文問題の対策と同じで、内容理解に徹しないと問題を解くための思考回路を形成できないので、怠らないようにしましょう。
まとめ
結局、物量をこなす!以上!
先日の筆記問題から今回の書き取り&聞き取りの対策方法を書いてきましたが、なんやかんや物量をこなすことが合格するうえで重要になってきます。
正しい勉強方法は確かに実践すべきなのですが、それ以前に勉強量が伴っていなければ全くできるようになりません。
なので、とにかく物量!ということになります。
うん、物量!
問題を解くための前提知識は
『クラウン』3冊(準1級の範囲は除く)
『リュミエール』
問題演習は
『徹底攻略仏検2級』
『仏検公式ガイドブック』
『仏検公式ガイドブックセレクション』
をこなしていくといいでしょう。