仏検2級は一次試験(筆記と書き取り・聞き取り)で合格後、二次試験があります。
内容は日常生活に関連するテーマ(行ってみたい国とか家族構成とか)を5分程度で話すというもの。実際の試験ではフランス人の面接官1名と会話することになります。
一応日本人も面接官としていますが、会話には参加せず、受験生の能力や会話姿勢をチェックしています(私が実際に受けた記憶では)。基本フランス人と会話をすることになります。
私が実際に面接を受けた時のレポを過去記事に書きましたので、興味ある人は読んでくださいませ。
仏検に合格した人の中には、二次試験対策として面接の練習に付き合ってくれる人(塾とか学校の教師、オンラインなど)もいれば、完全独学で一人で面接の練習をしなければいけないという人もいるでしょう。
今回私が書く記事は二次試験の面接対策を自分でやらなければいけない人向けの内容となっています。
私自身、完全独学で仏検2級一次試験、二次試験に合格したので(なんなら英検準1級の一次試験、二次試験も)、勉強方法に関するノウハウを持っています。
特に二次試験は面接の対策をしてくれる人間がいないとなかなか対策できないという難しさがあります。
しかし、しっかりと準備して臨めば、合格することができます。
ということで、仏検2級の二次試験の勉強方法について書いていきます。
勉強方法(二次試験)
テンプレの用意
冒頭でも少し述べましたが、仏検2級二次試験では日常生活に関連するトピックを話すことになります。
具体的には
・住みたい場所(マンションか戸建てか、あるいは都会か田舎か)
・日常的にインターネットを使うか
・読書をするか
・好きな音楽は
など。
上記の質問に答えられるように事前に答えを考えておく必要があります。
ではどれぐらいテンプレを考えなければいけないかということですが、それには『徹底攻略仏検2級』が役に立ちます(筆記対策でも書き取り・聞き取り対策でも役に立ちます)。
この参考書にはテーマ別に想定される質問がまとめられているので、何が問われるのかを把握することができます。
質問量が多いので、その全てに対する答えを考えるのは難しいですが「パターン化」されているので、少数に絞り答えを準備しても全く問題はないでしょう。
ではどのように質問に対するテンプレの答えを考えればいいのかということですよね。
「テンプレ集」の作り方
「テンプレ集」の作り方ですが、まずは日本語で考えましょう。
例えば、
Voulez-vous vivre en ville ou à la compagne ?
(都市に住みたいか、田舎に住みたいか)
という質問があったとします(実際に『徹底攻略仏検2級』に収録されている)。
その質問に日本語でまずは考える。「都市に住みたい。なぜなら交通網が発達しており、自動車を持たずに生活することができる。田舎では自動車なしでは生活できないのでその分生活コストがかかる。また都市には多様な人が集まっており刺激を受けることができる(質問と関係ないが田舎に多様な人がいないというわけではない)。さらに都市には優れた学校や企業が多く存在するので、良質な教育や給料を享受することができる」
という感じにいったんは日本語で考えることをおすすめします。
で、日本語で考えたテンプレをフランス語にしていきます。
と言っても自力で全てをフランス語に訳すのは難しいので、翻訳ツールを使用しましょう。翻訳ツールには
などがあります。翻訳ツールというカテゴリーではないですが、ChatGPTもフランス語に訳してくれます。
上記に挙げたツールを使い、日本語→フランス語に訳していきます。重要なのは自分が覚えられる単語や構文を使っていること。
難しい単語や構文を使うと、文の内容を理解できないので、覚えることもできません。そうなると考えて訳した時間が無駄になってしまいます。だから訳した翻訳ツールで訳した後は自分が知っている単語や文法が使われているかチェックしましょう。
もし、「テンプレ集」を日本語で考えるのも難しいと感じたならばChatGPTに頼みましょう。ChatGPTに頼むと覚えやすいテンプレを作ってくれます。
実際に書いてもらうとこんな感じになります。↓
頼んだ内容:仏検2級の面接でVoulez-vous vivre en ville ou à la compagne ?と言う質問がされたとします。「私は都市に住みたい。なぜなら交通網が発達しており、自動車を持たずに生活することができる。田舎では自動車なしでは生活できないのでその分生活コストがかかる。また都市には多様な人が集まっており刺激を受けることができる。さらに都市には優れた学校や企業が多く存在するので、良質な教育や給料を享受することができる」と答えたいのですが、フランス語で書いていただけないでしょうか。
ChatGPTさんの答え:Je préfère vivre en ville. En effet, les réseaux de transport y sont bien développés, ce qui me permet de vivre sans voiture. À la campagne, il est difficile de se passer d'une voiture, ce qui augmente le coût de la vie. De plus, la ville attire une diversité de personnes, ce qui est très stimulant. Enfin, les grandes villes offrent de nombreuses écoles et entreprises de qualité, ce qui permet de bénéficier d'une bonne éducation et de salaires attractifs.
上記の文を100%完璧に覚えるのは難しいので、下方修正する必要はありますが、結構いい感じに書いてくれています。
想定される質問にまずは日本語で考える(もし難しいと感じたらChatGPTさんに頼む)→フランス語に訳す→暗記と言う作業を繰り返していくと、十分な量のテンプレが作れるのではないでしょうか。
ChatGPTを活用した面接の練習
独学で勉強している場合、二次試験対策でもっとも不安なのは「実際に相手と話す機会がないこと」でしょう。
既に述べたテンプレを覚えただけだと、実際に適切に答えることができるのか、また普通にフランス語で会話を続けることができるのか不安に思う人もいるでしょう。
そんな時に役に立つのが先ほど述べたChatGPT。どの時期かは忘れましたがChatGPTは音声を使用したやりとりができるようになったので、普通に仏検の面接対策の相手をしてくれます。
ChatGPT先生に日本語で「フランス語検定2級の面接対策をしたいのですが、面接官をやっていただけないでしょうか?」的なことを言うとOKしてくれます。あとはテーマに沿って用意したテンプレを答える練習をすれば、フランス語の会話力が向上するでしょう。
ChatGPTで面接をする時はスマホにアプリをいれてやりましょう。パソコンだと音声の質が良くないので(現段階では)、ストレスになります。またパソコンは立ち上げるのが面倒なので、その時点でやる気が失せてしまいます。
スマホを活用してChatGPTと面接対策を行う。音声が途切れたり、通信速度が遅くなるなどたまに問題は起きますが、アウトプットの教材としては最高のツールと言えます。
ChatGPTの音声会話のやり方がわからない人はネットでググればたくさん出てくるので、調べてみましょう。
まとめ
仏検2級の面接対策は
想定される質問を把握する
質問に対する答え(テンプレ)を考える
答えを考えた後はChatGPTを活用して面接の練習をする
という流れで勉強していくといいでしょう。
これにて仏検2級の記事は完結。