SkELLというサイトはご存じでしょうか。SkELLとは、自然な文脈で英単語やフレーズの使用例を調べるための無料のオンラインツールのこと。SkELLを使うと、コーパスデータに基づいた例文、共起する単語、コロケーションなどを簡単に検索することが可能になります。
私たちは英語の勉強をする時、個々の単語について細かい意味まではあまり調べないまま終わらせてしまいます。例えばstudyとlearnの違いとか。
学校の定期テストや入試などでは上記のようなstudyとlearnの違いが厳密にはわからなくても支障をきたすことはあまりありません。また、「とりあえず」、英語が話せるようになりたいという場合においても違いがわからなくても特に問題はないでしょう。
しかし、高度な英語力をつけ、ネイティブスピーカーと話せるようになりたいとか英語で論文を書かなければいけないという状況になった場合は個々の細かい単語の意味を把握しておかなければいけません。
ではどうすればいいのか。参考書を使ってゴリゴリに調べていく方法がありますが、それではゴールが見えず時間のロスになってしまいます。そんな時に役に立つのがSkELLです。
既に述べましたがSkELLを使用することで、コーパスデータに基づいた例文、共起する単語、コロケーションなどを簡単に検索することが可能になります。
試しにstudyとlearnの違いを調べてみましょう。
study(studyingで検索):
( 筆者は現在、音楽教育を学んでいる)
(私は刑事司法を学ぶ大学4年生です)
learn:
( 言語補習は、生徒がこれらのスキルを習得するのを助ける)
Learning
( 人生経験を通じて学ぶことは、代わりに成果物を生み出す)
Learning basic strategy is an important skill.
(基本戦略を学ぶことは重要なスキルだ)
うん、なんかわかったようなわからないような感覚(笑)。
これだとわざわざSkELLを当ブログで紹介した意味が全くなくなるので、さらに調べてみましょう。Word sketchを見てみると下記のようになっています。
study:
learn:
なんとなくイメージがついてきましたよね(圧)!?
object of studyを見てみるとstudyはartやmedicine、historyなど具体的な学問の名詞と使われています。
一方、learnはlessonやskill、experienceなど学問ではなく、経験的な名詞と一緒に使用されている。
languageはstudyとlearn両方で使われていますが、study languageの場合、主体的に学問的な意味合いで学んでいる印象があります。
learn languageの場合、人生において使用(うまく言葉で表現できない)するのかなという感じ。
はっきりと言語化はできなくとも、なんとなくどのように使われているか感覚的に理解することができます。この「なんとなく」感を言語化するためにさらにネットで調べたり、書籍などを使用すると核心に近づくのではないでしょうか。
このようにSkELLは細かい単語のニュアンスを例文を通して知ることができます。さらにタダで使えるので、コスパもめちゃくちゃいい(コストがゼロだが)。
今回例に出したstudyやlearn以外にもseeとwatchなど知っている単語だけれども、いまいち違いがわからないという場合にSkELLはとても役に立つでしょう。これが昨日書いた「知っている単語をいかに活用するか?」というアクションにもつながります。
SkELLを使い、知っている単語を活用できるようにしていきましょう。