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【読書】『論理的思考のコアスキル』②ー集中して考えることの重要性


 論理的に物事を考えるのはかなりの負荷がかかります。(公立の)小学校や中学校で習うごく初歩的な数学の文章題ならともかく、高校数学や論理学、哲学など内容が抽象的になる勉強においては思考をフル回転させなければ問いに答えることはできません。

 

 思考をフル回転させるためには知識の量を増やす、問題量をこなす必要がありますが、それ以前に集中して物事を考える環境を整えることも重要であると言えます。

 

 多くの人は問題を解くことのみに関心が向かってしまい、学習環境についてはあまり気にしていないように感じます。

 

 しかし、集中して考えるためには環境を整えなくてはいけません。

 

 『論理的思考のコアスキル』の著者波頭亮氏は以下のように述べています。

 

「ガラスのコップが割れたのは、固い床の上に落としたからである」というような単純な論理であれば、意識的に考えなくても、直感的に理解することができる。しかし複雑な事象を紐解いたり、難しい文章を論理的に解釈したりしようとする場合には、そうはいかない。(後略)

このような中で論理的に”良く”思考しようとするならば、「集中力」が不可欠である。集中力が落ちていると、少し難易度の高い文章や本を読もうとしても、目が文字を追っているだけで文章の意味やロジックが全く頭に入ってこない・・・・・・という状態に陥った経験は多くの人が持っていることだろう。

『論理的思考のコアスキル』p.202-203

 

 例えば、あぐらをかきながらテーブルを使用して難しい問題を解いていたら、腰が痛くなりムカついて、問題を解くどころではなくなってしまいます。

 

 また、デスク周りが本やノート、文房具などでゴチャゴチャになっている状況でも集中することができません。

 

 他にも勉強している部屋の電気が暗くてテキストが見えずらいとか、部屋が寒すぎたり、暑すぎたりしても集中できません。

 

 ・モノで散乱していないキレイなデスクを使う

 ・明るい部屋で勉強をする

 というような物理的な環境を改善することで複雑で難解な問題を解くことができるのです。

 

 視界に入ってくる情報が多くなると、脳内もゴチャゴチャになってしまい落ち着いて考えることができなくなるんですよね。テレビを見ながら勉強をしたことがある人ならわかると思いますが、番組コンテンツの内容が気になってしまい、今自分が取り組んでいる勉強の内容が頭に全く入らないという事態に陥ってしまうのです(そもそも今はテレビの番組がつまらなくて見る人が少ないと思いますが)。

 

 あなたが学生であれ、社会人であれ、勉強や仕事をしようと思ったら、勉強しやすい環境を整えなくてはなりません。「そんなもんわかっとるわ!」という人もいるかもしれませんが、部屋の環境(電気が暗いとか部屋が寒い暑い)はかなり重要です。

 

 この記事を書いているのは夏(2024年8月)ですが、部屋でエアコンや扇風機をつけないで勉強をしようとするとクソ暑すぎて生きる希望が失せてしまいます。だから自宅で勉強するなら多少電気代がかかっても環境を快適にすべきだし、自宅で学習するのが無理なら自習室に行くなどして環境そのものを変える必要があります。

 

 まとめると、

 集中力が必要になる勉強や仕事をするためには、物理的な環境を整えろ!

 ということになります。

 

www.penserblog.net

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