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【読書】『上達の法則』③ー停滞期にどう向き合うか


 ある対象の技術を伸ばそうとしている時、必ず停滞する時期が来ます。

 

 英語の勉強をしている時なら、ある程度知識や文法を覚え、試験などでそれなりに得点できるようになっているのにもかかわらず、それ以降なかなか実力が伸びないという感じに。

 

 英語に限らず数学やプログラミング、歴史でもある一定水準の知識を得て運用できるレベルになったのに、停滞してしまうという経験はきっと多くの人にあるのではないでしょうか。

 

 努力を続けているのになかなか成績が伸びない停滞時期をプラトーといいます。

 

 多くの人はプラトーの時期に能力が伸びない自分自身に不安を感じ、「果たして自分の勉強は正しいのか」と疑念を抱くようになります。

 

 しかし、技能の上昇はこなしたらこなした分だけ伸びるわけではなく、伸びたり伸びなかったりの繰り返しを経て起こります。そういう意味では停滞期に突入するというのは絶えず努力を続けていることの証左と言えるでしょう。

 

 それでも、頭では停滞した後に上昇が来ることがわかっていても、実際にうまくいかない時期を経験するとものすごく不安になるでしょう。

 

 ではどうすればいいのか。

 

 停滞期に突入した時、すべきことはこれまで通り努力を継続を継続していく。努力を放棄してしまうと、これまで培ってきた知識の習得が無駄になってしまいます。だから、大変ではありますが努力を継続していかなければなりません。

 

 具体的な努力方法は

 知識の整理化

 技能の安定化

 技能とコードの連合の密接化

 コードシステムの高度化

 が『上達の法則』で挙げられています。(p.187)

 

 上記全てについて詳しく説明しようとすると文字数が長くなり、私の負担となってしまうので(!?)、省略しますがこれまで学習してきた知識を一層定着させることで技能も安定的になっていくのは間違いないでしょう。

 

 一定水準の知識を習得しても、必ず覚えきれていない分野があったりします。そのような点を集中的に取り組んでいくと、学習分野の全体が一層見えるようになり停滞期を乗り超えることができるでしょう。

 

 既に述べましたが、どんなに勉強をしていても成績が伸びないことに不安を感じることがあるかもしれません。しかし、継続して努力している以上、能力が降下しているということはありません。何もしなければそもそも停滞期は来ませんから。

 

 『上達の法則』においても以下のように書かれています。

 

 すでに丁寧にみたように、プラトーは、停滞であっても降下ではない。向上心が残っている場合に、努力が報いられないために、スランプのように感じるのである。プラトーによるスランプにいるときに、いちばん大切なことは、降下しているわけではないことを忘れないことである。

『上達の法則』p.195

 

 

  自分が本当に成長しているかは、自分にはわからないことが多いです。だからこそ不安になるのですが、努力を継続している以上は確実に進歩しているのです。

 

 停滞期は必ず訪れるものです。しかし、それを乗り越えることで飛躍的に能力を伸ばすことができるのです。

 

www.penserblog.net

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