またまたご無沙汰です。なんかブログ続いたり止まったりの繰り返しのですが、とにかく継続はしていきます。
今日書くのは、スマホ・パソコンの使いすぎによって起きる悲劇です。私も含め、みなさんスマホやパソコンは1日の中でかなり使っていると思いますが、それがかなり生活に悪影響を及ぼすんですよね…。
目次
スマホ・パソコンの使いすぎによって起きる悲劇
既に書きましたが、スマホやパソコンの使いすぎによって、私たちの日常生活にかなりの悪影響を及ぼします。
それが個人だけにとどまるのなら、さほど問題にはなりませんが(いや、それでも結構問題ですが…)、他人に対しても影響を及ぼします。
では、他人に対する影響とはどのようなものなのでしょうか。
共感能力の低下
他人に対する影響、それは共感能力の低下です。共感能力の低下とは文字通り、他者の考えや思いに対しての共感する力が低くなってしまうことです。
実際に共感能力の低下というのはUCLAの実験で証明されています。↓
書かれてあることをざっくりまとめると、
(1) 12才の子どもたち51人を対象にした実験
(2) 子どもたちをロス郊外のキャンプに連れだして、5日間だけ完全な「デジタル断食」を行う
(3) スマホやパソコンはもちろん、ゲーム機、テレビもNG
という条件で実験が行われました。
結果、子どもたちは、最初こそ嫌がったものの、ほとんどはデジタル抜きの生活にすぐ慣れました。
キャンプが終わった後、子どもたちに写真や動画を見せて、そこに写っている人たちの感情を推測するテストが行われました。すると、デジタル断食を行った子どもたちは、そうでない子どもたちにくらべて、表情から感情を読み取る能力が高くなっていたといいます。
このようにスマホ依存によって有意の差がでています。
共感能力の低下によって起こること
スマホ依存によって共感能力が低下することはわかったと思います。では共感能力の低下によってどのようなことが私たちの日常生活に起きるのでしょうか。
共感能力の低下によって、起きることは、人間関係のトラブル、コミュ力の低下などです。まあこれは何となくわかると思います。
他人に対する共感能力が低下するということは、相手が何を思い、考えているのかを推測する力が低下することを意味します。
そうなることによって、
・相手に対してどういうふうに振る舞えばいいのかわからなくなる
・適切なコミュニケーションがとれなくなる
・その結果、自分の感情だけで相手のいわんとすることを考えることになり、思い違いが生じ、トラブルが発生する
という事態が生じます。
近年、「若者のコミュ力の低下」が問題になりますが、これはスマホやパソコンの台頭と決して無関係ではないように思います。
スマホやパソコンに触れる時間が長くなって知らず知らずのうちに共感する能力が低下していったのではないでしょうか。
まあ逆に「最近の若者は!!」とかほざくオッサンも共感能力が低いと思いますが…。
IT業に従事する筆者が思うこと
私はITの仕事をしています。したがってスマホやパソコンの使用時間が長くなる環境で生きています。
まあでもIT業に限らず、事務や営業、経理などもスマホやパソコンの使用時間が長いというのはおよそIT業と同じでしょう。
で、私はあることを思いました。
スマホやパソコン(に限らず様々なデジタル機器)って指示されたことを100%実行してくれます。
まさかスマホが「今日は気分悪いからQRコードの画面開けねえわ。わりい」とか言うはずがないじゃないですか。
つまり私たちは言われたことを忠実に実行してくれる機器と毎日関わっていると言えます。このような環境に慣れると、言われたことを100%忠実に実行しない人間とは相性が悪くなります。
そのような状況下で生きているからこそ、人間関係において機能不全が起きるのだと私は感じます。
共感能力を鍛える方法
したがって現代に生きる私たちはどうしても共感能力が低下してしまいやすい環境下で生きているということになります。
ではどうしたら共感能力を維持しつつ日常生活を送ることができるのでしょうか。共感能力を鍛える方法は大きく3つあります。
これからその3つの方法を書いていきます。
1.相手の状況を考える
相手の状況を考えると言ってもなんだか漠然としていてイメージしづらいと思います。
相手の状況を考えるというのは、
・相手の過去について考える
・今相手がどんなことを思っているのかを考える
・相手がこれからどんなことをするのかを考えてみる
というふうに考えていただくとわかりやすいと思います。要は人間観察です。
共感能力を高めるためにはまず相手について深く考えなければなりません。まああまりに深入りしすぎるとストーカーになってしまうので、その点のさじ加減は考えなければなりませんが。
今いる相手がどういう過去を生き、そして現在に至るのか、そしてこれからどういう行動を取るのか、こういうことを考えていくクセをつけていくと、人間について深く知ることができます。
最近は「我関せず」みたいに他人に干渉しない人が増えています。まあ世の中にはやばいヤツも多いので、確かにそれはあながち間違いではないですが、自分の関心のある人、興味のある人、好きな人などの生き様などは深く考えることが重要だと思います。
あとは電車やバスに乗っている自分以外の乗客を観察するのもおもしろいと思います。
憶測でモノを言うのは控えたいですが、最近デリカシーのない人間が増えているのも、人について深く考えずスマホやパソコンばかりいじっているのが原因なんじゃないかと感じます。
共感能力を高めるために人間観察を行っていきましょう。
2.小説を読む
次に共感能力を高めるために必要なことは小説を読むことです。
は!?小説を読む!?なんで!?
と驚く人もいるかと思います。他人に共感することと小説を読むことの関連性が全くわからない、という人が多いのではないでしょうか。
なぜ小説を読む必要があるのかと言うと、小説というのは他人の立場に身を置いて物語を理解する能力が要求されます。まあ言ってみれば他人の人生を疑似体験するということです。
自分が自分以外の人間の立場に立ち、そして経験したことのない人生を疑似体験する、このことによって、幅広い視点、多角的な視点を持つ能力が養われます。
既に例に挙げた『人間失格』だってそうです。「人間というものがわからない」、「大庭葉蔵」の視点に立ってストーリーを読むことによって、そういう人間の心情のようなものがわかります。
つまり自分が今まで持つことがなかった感情を獲得することができます。コミュ力が高い人からしたら大庭葉蔵の考えなんて意味がわからないでしょう。
でもそういう性格を知ることで世の中にはそういう人間がいる、ということを理解することができます。
昨今は新書などの自己啓発本がバカ売れしていますが、それよりも小説を読んだほうが得られるものは大きいです。
小説を読み、自分以外の人間の考えていることを学びましょう。
小説は東野圭吾とかの小説がわかりやすく読みやすいのでおすすめです。
3.瞑想をする
瞑想と聞くと宗教的なイメージを持つ人がいると思います。南アジアとか東南アジアとかのあの座禅組んでいる感じですかね…。
結構瞑想について誤解している人が多いですが、瞑想は決して宗教的なものではありません。別に座禅組んでストイックにやる必要はないです。
Emory大学は、瞑想は
人間に同情心を植え付ける機能がある
と述べています。
https://www.sciencedaily.com/releases/2012/10/121004093504.htm
ハーバード大学の研究によると、瞑想を1日20分程度習慣化すると効果出てくるそうです。このことについては『ハーバード医学教授が教える健康の正解』という本に記載されています。
瞑想というとどうしても宗教的なイメージを持ってしまい、敬遠してしまう人もいますが、瞑想をすることのメリットは非常に大きいです。金もかかりませんし。
私も実は上記の本を読んで日常生活に瞑想を取り入れました。今月初めくらいからですかね。
その結果かなり効果が出ていると実感します。共感能力に関しては自分ではわかりませんが、瞑想することによって
・冷静になった
・乱れがちだった呼吸が安定するようになった
・ムカつく頻度が劇的に減った
というような効果を得られました。ムカつく頻度というのはあれですね。JRの遅延とかです。あとは人の多さ、歩きスマホの多さ(マジでちんたら歩かれるの困るんですよね。こっちの歩行速度も落とさなければいけませんから)
なので瞑想は共感能力の強化以外にももたらされるメリットが多いのでぜひ実践してみるといいでしょう。
まとめ
スマホ・パソコンを使いすぎることによって起きる悲劇
→共感能力の低下
共感能力が低下することのよって起きること
→コミュ力の低下、人間関係のトラブル
共感能力を高める方法
→1.相手の状況を考える
2.小説を読む
3.瞑想をする
以上です。