本記事では仏検2級二次試験がどのようなものだったのかを書いていきます。
私はフランスへの渡航経験がなく、フランス人と一度も話したこともなく、なんなら大学の第二外国語はスペイン語だったので、マジでフランス語を話したことがなかったのです。
そんなヤツが二次試験でフランス人とフランス語で話すと一体どうなることやら…という感じですよね。
いざ二次試験!
仏検二次試験の状況
当日試験前
試験会場は大通駅(札幌市)が徒歩3分から5分ぐらいにある場所でした。
すぐに行ける場所ではありましたが、一応余裕をもって試験会場に到着。
その後待機室で待つことに。
受験者は私含め3人で、最初に男性が呼ばれ、試験開始。
その間待機室で他の受験生の方と談笑。
話したきっかけは試験運営者の人が待機室のドアを完全に閉め切っていなかったので、「ドア閉めませんか?」的な会話をしたのがきっかけ。
談笑した内容は仏検2級の一次試験の問題について。
私「いや~知識系の問題本当に難しかったですよね~。『猛犬注意』って『Chien méchant』なんすね!こんなの絶対に出てこないっすよ!」
女性「ですよね~!」
的な感じでした。
私自身、生まれて初めてフランス人とこれから会話するからか、緊張していたのですが、談笑することで緊張が解け、試験に臨めました。
そして、最初に呼ばれた男性の試験が終わり、次は私に。
二次試験の内容
試験監督はフランス人男性1名に、日本人男性1名。
日本人の方は試験には参加せず、おそらく会話の能力やフランス語を話そうとする姿勢をチェックしているようでした。
最初に名前の確認。
フランス人「Tu t'appelles ○○(名前)?」(あなたの名前は〇〇?)
私「Oui ! Je m'appelle 〇〇 !」
次に本題に。
フランス人「〇〇(私の名前)、Comment passez-vous cet été ?」(今年の夏はどう過ごしますか?上記のフランス文とは違っていたかもしれないが、今年の夏どう過ごすのか聞かれたのは間違いなし)
私「J'étudie les langues étrangères ! l'anglais, le français, l'espagne…」
(外国語を勉強しますねぇ。英語にフランス語、スペイン語…。)
と答えましたが、スペイン語はl'espagnolなのです。単語ミス!
l'espagneはスペイン!
「私は外国語を勉強しまぁす!英語、フランス語、スペイン!」という感じに伝わったようです。
まあでも合格したので、細かい単語のミスはあまり問題にはならなかったのかなと思います。
次。
フランス人「Comment étudiez-vous les langues ?」(どういう風に外国語を勉強しますか?)
私「Je lis les livres.(ここで強引に)J'aime bien la littérature française, "Le petit prince" !」(本を読みます。私はフランス文学がとっても好きです!『星の王子様』が大好き!)
フランス人「Oh ! très bien !」(素晴らしい!)
本当は「テキストを使って勉強しています」的なことを言いたかったのですが、あとあとややこしいことを聞かれそうなので、とりあえず「本を読んでいます!」に。
そして、強引にフランス文学を話題に持ち出し、『星の王子様』を投下。
おそらく、フランス人には好印象だったかもしれません…が、そもそもどのような勉強をしているのか尋ねているのに、いきなり文学の話に持っていくのは論理が飛躍しすぎ。
これが合格点がギリギリになった原因でしょう。
他にも原因がありますが。
フランス人「〇×★+¥§× écoutant ?]
次の質問は意味不明でしたが、フランス語聞いてるの?的(たぶん違う)な気がしたので、
私「〇×★+¥§…J'écoute le français en You Tube…(もごもご)」と答えました。
意味不明な質問でしたが、まあ受かったのでヨシとしましょう(雑)。
フランス人「〇×★+¥§」
聞かれたフランス語は文字起こしするのが難しいのですが、「今年の夏、外国語を勉強する以外に何か予定ある?」みたいな内容でした。
私「Je travaille. Je suis professeur d'anglais !」(働きます!私は英語教師です!)
フランス人「Oh なるほど!」
私「Je suis occupeé, mais très content ! Parce que j'aime les langues !」(忙しいですが、満足しています!なぜなら私は外国語が好きだから!」
私が英語教師というのは大嘘ですが、要は会話を成り立たせること、途切れさせないことが重要なので、職業教師を使用しました。
この時点で試験時間(5分)経過したので終了。
最後は「merci !」と言って教室を去る。
仏検2級二次試験でわかったこと
会話を途切れさせなければなんとかなる
フランス人と一度もフランス語で話したことがない私でしたが、会話を途切れさせてはいけないというのは強く実感しました。
というか、よほど質問された内容とは的外れなことを答えない限りは、会話の中で文法ミスをしようが、時制にバリエーションがなかろうが(複合過去とか半過去とか)なんとかなります。
準1級レベルではその限りではないと思いますが、2級で重要なのはとりあえず会話を継続させることだと思います。
そのために二次試験に備え、「テンプレート」を用意する必要があります。
試験前に答えの「テンプレ」を用意することの重要性
私は仏検2級の参考書に掲載されている質問を把握し、その質問に対する「テンプレ」を用意しました。
使用したのは下記の参考書
上記の参考書は筆記試験の対策はもちろん、二次試験(面接)の対策にもとても役に立ちます。
二次試験で聞かれるであろう質問がある程度収録されており、その質問を把握しておけば、本番でも答えられるでしょう。
私はどのように二次試験の対策をしたかというと、複数の質問に対して同じほぼ同じ内容で答えられるようにテンプレを作りました。
例えば、今回の本試験で質問された「今年の夏は何をして過ごしますか?という質問。
私は「外国語を勉強します」というふうに答えたのですが、これは
「趣味は何ですか?」
「昨日何をしましたか?」
「来週何をしますか?」
という質問にも対応できますよね?
時制を変える必要はありますが。
また、「本を読みます」という答えは
「趣味は何ですか?」
「本を読むことが好きですか?」
「昨日何をしましたか?」
「来週何をしますか?」
という質問にも対応できます。
これも時制を変える必要がありますが。
「私は教師です」という答えは
「あなたの職業は何ですか?」
「あなたの家族(父親・母親・兄弟)について教えてください」
という質問に対応することができます。
上記で出したのはほんの一例ですが、異なる質問であっても、だいたい同じような答えで対応できる問題がたくさんあるのです。
いちいち異なる質問に対してそれぞれ違う答えを考えていたら、時間の無駄ですし、何よりも試験当日までに覚えきることができません。
なので、「同じ答えで対応できる質問はどれとどれか?」ということを考えつつ、テンプレを用意していました。
このことによって、フランスへの渡航経験なし、フランス人と会話したことなし、みたいな私でも面接を通過できたと思っています。
まとめ
フランスへの渡航経験なし、フランス人と会話したことなし、大学の第二外国語はスペイン語というハンデがありまくりの私でしたが、質問に対する「テンプレ」を作成し、臨むことでなんとか合格することができました。
フランス語を理解することはもちろん重要なのですが、同時に試験に合格するための勉強をすることも重要だということが今回の試験でわかりました。
みんな、フランス語勉強しようぜ!