今回は怒りについて書こうと思う。ただこの種の話題は紀元前から有名な哲学者(有名どころではセネカとか)が考え続け、現在まだ解決してないので、このブログで話題にしたところで解決はしないだろう。詳しくは↓
1.現代に蔓延る怒り
あなたの怒りはどこから来ているかと聞かれれば、「私は人間関係から」という人もいれば、「私は政治家や官僚の汚職から」という人もいれば、「私は芸能人の不倫から」という人もいるだろう。
とかく怒りというのは、ヴァリエーションに富んでいるのでベン〇ブロックのような薬品では対処不可能である(それでも薬で治療する方法はあるけれども)。
まあわかるように怒りというのは私たちの生活と密接に絡んでいる。
テレビをつければ殺人事件や企業の不祥事、政治家の不毛な議論がありふれているし、週刊誌を見れば芸能人のスキャンダラスな記事のオンパレードである。
特にテレビ番組においては露骨に視聴者に対し、怒りを誘発させる番組がある。
ただこういうニュースで埋め尽くされている日本はつくづく平和な国であると思う(というか本当に重要な情報は隠ぺいされているだけかもしれないが)。
他の国では紛争や貧困など早急に解決しなければならない問題が山積している。
こういう生きていくことに関わる問題がたくさんある他の国と比べれば、そもそも今日日本で報道されているニュースはあほみたいなものだ。
もちろん、今職に困っている人もいれば日々生きていくためにつらい状況にある人もいるので一概に断定はできないが。
ただこれだけ怒りを誘発させるネタがあるということは、怒りというのが重要なコンテンツになっていることがわかる。
つまり、率直に言うが怒りというのは結構な金になるのである。怒りの感情というのは簡単に持つことができる。
それだったら手っ取り早く人々をそのような感情にさせるより他ない。
要するに私たちは怒りという感情を持つことによって、怒りというコンテンツで生計を立てている人に多大な貢献をしているのである。
そのようなコンテンツを提供する人にとっては怒る人が多いほど、おいしい思いをする。
2.怒りによってもたらされること
怒りは私たちにどのような影響を及ぼしているのか。間違いなく言えるのはポジティヴな効果はないということだ。
怒りを誘発させる情報を見たり聞いたりしたところであなたがハッピーになることはない。
ハッピーになるのは怒りというコンテンツで得をしている人だけだ。したがって良いことはなにもない。
ということはマイナスな影響しか与えていない。どのようなマイナスの影響かと言われれば言うまでもないだろう。
皆さんはわかっているはずだ。まあその怒っている時間自体が無駄になり、怒りはさらに怒りを呼び、負のスパイラルに陥ることは多くの人が経験している事実だ。
こういうふうに書いている私だって怒りを感じることはもちろんある。近所でやっている工事が信じられないくらいうるさかったり、パソコンの動作が遅くてムカつくこともある。
ただ何度もいうがそれで問題は解決しないのである。というか、だからこそ人類始まって以来、いまだ解決することのないひじょーに難しい問題なのである。
ま、でも怒りの感情のないハッピー人間で世の中埋め尽くされたらそれはそれで不気味であるが。
なんか話が脱線してる気がするが、要するに怒ったところで有害無益である。do more harm than goodである(使い方あってる?)
3.「あなたの怒りはどこから?」に対する処方箋
じゃあ怒りに対する処方箋はないのかと聞かれれば、残念ながらないというのが「考えない葦」である無知蒙昧な私の考えだ。たぶんパスカルもこんな人間がいて激おこだと思う。え?関係ない?
ただ急速な技術の進歩を遂げている現代社会ではそういう処方箋みたいなものが、もしかしたら開発されるかもしれない。
そうすればみんなハッピーなパリピになるだろう。この世から怒りが根絶され、そもそも怒りってなに?っていう時代がくるかもしれない(そんなユートピア小説がなかったかね?)。
しかしそれは考えてみると不気味だ。一日中みんなにこにこ、学校でも会社でも戦場でも会議でもeverywhereでにこにこだったらかえって吐き気がするだろう。
満員電車のなかでぎゅーぎゅー詰めの学生やビジネスパーソンなどがみんな輝かしい笑顔だったら、あなたは真っ先に降りたくなるはずだ。
ということで?じゃあ処方箋がなかったらどうすりゃいいんだとおこな人もいるだろうから、言っておくと、怒りをコントロール、マネジメントするより他ないのである。幸い、現代では優秀な、頭の良い人たちのおかげでアンガーマネジメントに関する情報は数多くある。
なのでもし怒りというものに悩まされている人がいればその類いの本やネットの情報にアクセスし自分のスタイルにあった方法を探せばよいと思う。
あとはなるべくくだらない怒りを誘発させる情報はシャットダウンしたほうがよろしいとおもう。私は見る必要のない情報は極力見ないようにしている。
怒りという感情はなくすことはできないのである(ユートピアなクスリを使わない限りは)。だったらいかにして自分の怒りを管理しコントロールを考えたほうが賢明である。
ま、冒頭に書いたように怒りという問題はきっと解決しないだろうけど、怒りとは?と問題提起することは少しばかり有益だと思う。
今日はこれまで!