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最近の自己啓発本が読者の知的レベルをナメているのではないか?という話

「木目のテーブルに置かれた洋書」の写真 私、本が好きなので結構な頻度で書店に行き、色々なジャンルの本を見たり(立ち読み)します。

 

 で、感じたことがあるのですが、

 「最近の自己啓発の本ってビジネスパーソンの知的レベル舐めすぎじゃね!?」

 と思いました。

 (本のタイトルを言うと、炎上モノなのでさすがに言いませんが…)

 

 今日はそんな読者の知的レベルを舐めている自己啓発の本の特徴を書いていきます。

 (炎上)

 

 

読者の知的レベルの舐めている自己啓発本の特徴

文章が異常にわかりやすい

 最初の特徴は書かれてある文章が異常にわかりやすい!

 難しい語句などあまり使われてなく使われていたとしても丁寧に説明されています。

 だから読むのに一切ストレスを感じない。

 

 確かに文章というのは相手に読ませる以上、わかりやすく書かなければいけません。

 自分の意図を相手に適切に伝えなければいけませんから。

 たまに哲学でもないのにやたら小難しい語句を使って文章を書く人がいますが、それは単に自分だけが満足するだけであって、相手に伝える文章としては意味をなすことはありません。

 

 なので、文章を書くときは難しい言葉はできるだけ避け、適切に内容を相手に伝えなければなりません。

 

 そういう意味ではわかりやすい文章で書かれた自己啓発の本は、本として一定の役割を果たしています。

 

 でも…

 

 

 さすがにあまりにもわかりやすくね!?

 と思ってしまうんですよね。自己啓発の本って。

 (もちろん全ての自己啓発の本ではないですが。『道は開ける』とか『人を動かす』などは適切な文章レベルですし) 

 

 

 なぜあまりにわかりやすい文章が読者を舐めているかというと、自己啓発の本の例で言ったら、ターゲットは社会人ビジネスパーソンなのに、書かれてある文章が中学生レベルだからです

 

 社会人ビジネスパーソンというと、高卒でも大卒でも関係なくある程度は文章の読解力はついているはずです。

 だから、ある程度は硬い文章にしても問題はないはず。

 

 というか、読者の知識量・読解レベルに合わせないと失礼です。

 

 中学レベルの文章で書かれてあるということは、読者の読解レベルを中学レベルだと想定しているということですよね!?

 

 いや~日本のビジネスパーソンも舐められたものですね~。

 

重要語句がいちいち強調されている

 あとは重要だと思われる語句や文章がやたら強調されているんですよね~。

 太字になっていたり、傍線が引かれていたり。

 

 私としては、そういうことをされると、目がチカチカして嫌なのですが…。

 

 ご丁寧に重要語句が太字になっていたり、傍線が引かれてあるってもう学校の教科書じゃないですか。

 本を出版する人たちは、そんなことをしないと読者は文章の重要な点を理解できないと思っているのか!?

 (突然謎のキレ)

 

 と思っちゃうんですよね。

 このこともまた、文章のわかりやすさと同様、読者の読解レベルを舐めているように感じます。

 

 んまあそんなこと言ったらこのブログも(というか他のブロガーの方も)、単語や文章を強調したりしているので「読者を舐めているのか!?」みたいな意見を持つ人もいるかもですが、ブログというのは多くの人にとっては

 自分の文章力の洗練

 自己発信

 アドセンスアフィリエイトなどの広告収入

 などの目的をもってやっているので、読者を舐めるとかそういう感覚ではないと思います。

 上記の目的を果たすためには、文章をわかりやすく書いたり、言葉を強調したりして読者に読ませることが結果として必要になってくるのです。

 (と私は思います)

 

 でも、社会人ビジネスパーソンというある程度読解レベルがある人が読むであろう本で、文章の内容がいちいちわかりやすすぎたり、重要語句がいちいち強調されていたりするのは、読者をバカにしている感が否めないですね~。

 

文章量が少ない

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 わかりやすすぎる自己啓発本の3つ目の特徴として、文章量が短い!ということが挙げられます。

 (挙げられますというか、私の独断と偏見なんですが…)

 

 1章、1ページあたりの文章量が短く、スイスイ読み進めることができます。

 文章量を短くしているということは、読者の集中力が続かないことを想定しているのでしょう。

 

 おそらくこういう口実をつけて。↓

 

 ・今のビジネスパーソンは主にLINEやSlackでやりとりするのに慣れている。

 ということは、長い文章を読むことを習慣としていないので、文章量が短い文章を書こう!

 

 ・今のビジネスパーソンはネットから情報を得ることを習慣にしている。ということはサクッと簡単に情報を得られるような構成にしよう!

 

 上記の考えは別に間違っているわけではないですが、集中力を持続させて読むことを想定していないことは真実だと思われます。

 

 

 

 

 わかりやすい文章でサクッと読める!

 そしてすぐに役に立つ!

 という本は、多くのビジネスパーソンとしては確かに魅力的に感じるとは思いますが、そんな本なんて読みごたえがないし、すぐ役に立つことなんてすぐに廃れるので、あまり買うに値しないのではないか!?と思います。

 

自己啓発本それ自体は悪くはない

 まあそうは言っても自己啓発本それ自体は悪いものではないです。

 文章のレベルがわかりやすくしたり、重要語句を強調したり、文章量を短くするのも、それは本を買う客に対する配慮があるからこそだと思います。

 

 でもそういう本ばかり読んでいると次第に考えが薄っぺらくなっていきますし、難しい文章を読むのが億劫になってしまいます。

 

 なので、さじ加減が重要だと思います。

 

 というかこの文章を書いている私もたまにそういう本を買ったり図書館で借りたりしますし。

 

まとめ

 読者をちょっと舐めてんじゃね!?という自己啓発本の特徴は

 文章がめちゃくちゃわかりやすい

 重要語句がいちいち太字や傍線などで強調してある

 全体の文章量が少ない

 です。

 

 そのような特徴を持った自己啓発本それ自体は悪くはないと思いますが、そういう本ばかり読んでいると…………。

 

 以上です。