多くの人の情報ツールと言えばスマホだろう。スマホは簡単にサクサク情報を得ることができる。
こんな便利なツールはない。現代の恩恵と言ってもいいだろう。
スマホは電車の中でもバスの中でも気軽に見ることができる。一方新聞などは結構キャパを使うので周りに迷惑がかかる(ことが多い)。
ところが、スマホはある種の危険性をはらんでいる。それは何なのか。
入る情報が偏る
「ニュースはスマホで読んでいます」という人は多いだろう。しかし、帝京大学の山本博幸教授は、「情報源をスマホに頼るのは危険」と警告。その理由は、「読むべき記事」よりも「読みたい記事」につい目が行ってしまうから。ーpresident onlineより引用
そう、確かにスマホは自分の望む情報をすぐに入手できる。しかし、自分の望む情報を入手できるということは、言い換えると必要のない情報は切り捨てているということになる。
これは情報化が進んだ現代の問題である。
自分の欲しい情報をひたすら手に入れていたらどうなるか。当然思考が偏ったものになってしまう。
偏った思考になるということは偏ったモノの見方しかできなくなる。
このような考えに支配された人たちが圧倒的多数になればどうなるか。異なる考えの人間を拒絶するようになってしまう。
待ち受けるのは軋轢と争いである。行き着く果てはもしかしたら戦争かもしれない。
それは言い過ぎか。
それでも偏った思考になってしまうことは事実だ。これは非常に危険だと思う。
だが、私たちはスマホの利用を止めることはできない。スマホを使うのをやめたらそれはそれで弊害が生じる。
というか情報弱者になってしまう。ではどうすればよいのか。
新聞や本に目を通す
「新聞だって各会社によって思考が偏っているだろう」という意見があるだろうと思う。
もっともである。それでもスマホよりも情報は断片的でなくまとまった情報が載っている。なので、スマホよりも情報量はしっかりしている。
それに会社ごとに新聞を読み比べることによって、会社の「思想」を比較することができる。
したがって新聞を読むことは偏った思考になることを防ぐ役割を果たす。
だが、現在新聞を読む人はあまりいないだろう。
そういう場合は本を読むことが良いと思う。
本は新聞よりもまとまった情報が載っているので一冊読むだけでもかなりの知識が頭に入る。価格もそんなに高くない。
コスパが良いのだ。しかも本だと、その分野の専門家の人が書いているので、ある程度信頼の高い情報を得ることができる。
それゆえ、スマホだけでなく、新聞や本などで情報を得ることで偏った思考にならずにすむのでお勧めである。
スマホの情報は間違った内容のモノが多い
情報が腐るほどあるというのは、言ってみればデマ情報も多いということである。
そういう情報を真に受け止めると、あとあと大変になるかもしれない。特に大規模な災害に見舞われた時に間違った情報に触れると、さらに自分の状況が厳しくなるし、それを人に教えたらその人の状況も厳しくすることになる。
なのでスマホで大量に情報を摂取するということは、その人のリテラシー能力とも関わってくる。
正しい情報、間違った情報を得るかはその人の知性に関わってくる。
なのでスマホで重要な情報を得る際はよくよく注意をしなければならない。
情報を得まくってかえって情報弱者にならないようにしよう。