論理的思考を伸ばすためにはどうすればよいか悩む人は多い。これは学生やビジネスパーソン関係なく悩む問題だと思う。
現にその弱みにつけこんで(言い方な)、本屋に行けば「論理的思考を身につける本」が氾濫している。
で、多くの人がそのような本を買うことになる。だが、内容を消化できていない人の方が多いのではないのだろうか。
なぜ消化できないかと言えば、本自体のキャパが分厚すぎて途中で読む気が失せてしまったり、内容自体(というか書かれてあること)が難しいことが考えれれる。
このブログの中の人は本屋で論理的思考系の本を立ち読みしてそう思った。あれ、書いてあること難しくないか?中には平易な文章で書かれてある本もあるが、全体として難解な気がする。
だが、私はある日気付いた。どうすれば最も合理的に論理的思考を身につけられるかを。
論理的思考を伸ばすbest way
論理的思考を伸ばすbest way、それは国語と数学を勉強することである。
「は?いまさらそんな勉強なんて」と思う人がいるかもしれないが、そんな勉強が最も合理的で優れているのだ。
まず第一に国語の勉強というのは文章の読解や語彙力の増強がメインになる。読解力と語彙力が伸びれば、難しい書物の内容を理解できる。そのような書物を理解できれば知識のストックが増えていく。知識のストックが増えていけば思考の幅が広がる。その過程で論理的思考も次第にできるようになる。
国語を勉強するだけでもかなり論理的思考ができるようになる。それに硬派な文章に触れることによってしっかりした言葉も身についていくので、あなたの印象は良くなっていく。国語を勉強するだけでもどれだけ有益なわかってもらえただろう。
次は数学。よく算数さえできれば世の中生きていける、みたいなことを言う人がたまに(というか結構)いる。確かにそうかもしれない。中学校以降に習う数学なんて一見すると実生活で役に立たないように感じてしまう。
そう考えれば、算数さえできれば生きていけるといっても大げさではない。だが、思考力はその状態で止まってしまう。考える力がアップデートされない状態で社会で生きていくのって怖くないか?
というか今日のネタが論理的思考を伸ばすという内容なのに「算数さえやればいい」ということで終わらせてしまうと、私が責任放棄をしてしまうことになる。
図形の計算や証明といった抽象的な概念を理解するように努めていけば、国語と同様思考の幅が広がっていく。それに数字に強くなるというのは大きい。数字に強くなることであなたは自分の所属する会社がどれだけ非効率な労働を行なっているかが瞬時にわかる。
国語の勉強をすることによって語彙力・読解力が身に付き、数学を勉強をすることによって計算力や抽象的な思考ができるようになる。論理的思考に必要な勉強をほぼほぼ網羅しているではないか!
なので論理的思考を身につけたければ、ごちゃごちゃした論理的思考系の本を買うよりかは国語と数学の問題集などを買ってそれらを解きまくるのがよい。
どのような問題集や参考書をやればよいのか
論理的思考を身につけるため国語と数学を勉強したほうが良いことはわかった。じゃあどんな参考書や問題集をやればいいんだ?、というのが次に抱える疑問だろう。
キャパとしては分厚くないやつが理想的である。分厚くて消化しきれなかったら、率直に言って金の無駄である。これが一番でかい。こんなんで金が無駄になってしまうくらいだったら、まだ酒などに金をかけたほうがマシだ。
あなたは受験生ではないのだ。別に偏差値を上げて大学に合格することを目的とはしていない。少ない時間で最大限に論理的思考を身につけ、仕事に生かすことが目的なはずである。
したがって自分のできそうなキャパの問題集や参考書を選んで買うべきだ。
あとは難易度か。 自分の学力水準に合うのがいい、というのはきっとわかっている人も多いだろう。しかしこれが難しい。自分の学力に合っているものと思いつつ、みんな背伸びして自分の学力に合わないものを買ってしまうのではないか。
私はそのように思える。かくいう私も受験生の頃にそのような過ちを犯し、第一志望はむりぽだった。そう、だから自分の過去の失敗も参考にしてこの記事を書いているのである。
自分の学力水準に合った参考書や問題集を買うというのはとても重要なことなのだ。これをミスると参考書のキャパでミスるのと同様、金の無駄になる。金の無駄になるぐらいだったらまだbeerに金を使った方がマシである。
具体的な参考書や問題集
国語(現代文)
国語の参考書や問題集で私が良いと思ったのは『現代文と格闘する』。
これは私が大学受験の時に使っていた参考書である。文の読み方、設問の解き方がオーソドックスでこれをこなすだけでかなり読解力がつくだろう。というか受験生も結構な割合で使っているだろう。
どうしても受験の参考書がとっつきにくく感じる人におススメなのは『国語ゼミ』。
受験のテクニックではなく、読む力を養成することに特化している本である。内容は高度なものも多いが理解した分読解力は一層上がっているだろう。
上記の2冊ともそんなにキャパはなく、難易度もめちゃくちゃ難しいというわけではないので十分取り組めると思う。特に『国語ゼミ』は電車の中で読んで通読することも可能なはず。
次は数学。
数学
数学はどうしても分厚い参考書が多い。が『中学校3年間の数学が1冊でしっかりわかる本』は少ないページ数でありながらそんなに難しい問題は掲載されていないのでコスパがいい。
これを難しいと感じるなら、たぶん小学校レベルに何かしら理解していない分野があると思うのでそれを参照しつつやったほうがいい。
↑もある。これは理屈を詳しく説明しているので理解しやすい構成になっている。キャパはそれなりにあるが難しくないので良い感じに進めることができるだろう。
「お前私大の文系なのに数学の参考書紹介して大丈夫なのかよ!?」というopinionもあるかもしれないが、数学が苦手な人間の視点からの紹介なので、逆によかったりすると思っている。
論理的思考を伸ばすための勉強は国語・数学というオーソドックスなもの
書店に行けば「論理的思考を伸ばす」みたいな本であふれているが、結局のところ論理的な思考を伸ばすのは国語・数学を勉強するのが一番なのだ。
考えてみれば当たり前なのだが、やたらと「論理的思考をのばす」本が多いために基本的なことを忘れているのである。
そもそもその「論理的思考をのばす」本だって国語・数学の力がないと読んで理解できない。
土台ができていないのに難しいことを理解するのは不可能だ。国語・数学の勉強は確かに単調な部分があるし、分野も多いことか力をつけるのに時間がかかる。ゆえに普段仕事をしている人間からすると煩わしくなってしまう部分は否定できない。
が、そういう煩わしいことをいったん理解してしまえば、スケールの大きいことをいうと人生優位に進められるので、やらないよりはやったほうがいいだろう。
基本大事!というか前にも「論理的思考」については書いたんだが、いかんせん内容がへぼい。↓