Sakuはゆるく生きる

外国語系の記事が多くなりそうです。

無知・無教養な人間が大金を手にすると、人生が破たんする。

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 タイトルはショーペンハウアーの『読書について』の一節を少し変えたものです。

 正確には

 しかし人格の下落が始まるのは、無知な人間が金持ちになったときだ。

『読書について』p.138

  なんですけどね。

 

 今は副業をしている人が多いと思います。会社や公務員などは既得権益を保持したがる一部の老害のせいで給料は上がりませんし。

 まあそもそも景気が悪いから給料が上がらないというのがもっともだと思います。

 

 消費税も上がりましたしね~。

 

 そういう社会状況で副業をして収入を増やすというのは賢明な判断です。

 この先も出世でもしない限りは給料は上がっていかないので本業×副業の合わせ技というのが主流になっていくでしょう。

 

 まあ現代は金を稼ぎやすい時代なんですよね。おそらく本業×副業で月100万単位の金を稼いでいる人もいるでしょう。

 

 しかし、厄介なのはどんなに金を稼いでも、その人間が無知・無教養であるならば人生が破たんしてしまうんですよね。で溢れるほどにあった金も一気になくなる。

 

 なぜそういうことが起きるのでしょうか。

 

 

無知・無教養な人間が大金を手にすると人生が破たんする理由

価値の行使の仕方を知らないから

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 バカは金の使い方を知りません。あったらあっただけ使います。湯水のように金を使います。

 無駄なもの、無駄なサービスに金を使うんですよね。

 バカは「金持ちは豪邸に住んで高級車に乗り、毎日ウマいものをたらふく食うものだ」という価値観を世間様の「常識」によって植え付けられているので、自分でそのような生活を望んでいるかどうかに関係なく家と車と食に金を使います。

 

 つまり「何に金を使うべきなのか。ある対象に金を使ったとしてどういう効果を得ることができるのか」ということについて考えることができていないのです

 豪邸とか高級車とかに大金をはたいても、たいして得しないじゃないですか。

 それで他人から良く見られるかもしれませんが、得られる効果はその程度です。

 家なんて地震が来たら簡単にぶち壊れますし、高級車なんて乗っても、ひがみ根性が強いDQNにイタズラされてボコボコにされるのが目に見えています。

 

 自分の価値観<世間の価値観

 なんですよね。無知・無教養な人間というのは。自分でモノを考えることができない。

 

 金を使ううえで重要なのは、自分で考えて金を使うことです。世間様の「常識」に則って金を使うことではありません。

 それを自覚できないバカは湯水のように金を使い、いとも簡単に堕ちていくでしょう。

 

価値の行使の仕方を知らない人生を送ると…

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 価値の行使の仕方を知らない、つまり金の適切な使い方を知らないと人生どうなるのか。

 まあ記事のタイトルの通りです。

 人生が破たんします

 豪邸に高級車、毎日うまいグルメな生活なんか送っていると、あらゆることに満足できなくなります。

 不便であることが許せない。

 デカい家に住み、高級車に乗るのが当たり前、毎日ウマいものばかり食っていたら普通の生活を送ることに対して許せなくなります。

 西友で買い物をする自分が許せないでしょうし、家賃6万のワンルームマンションに住む自分が許せない、そういう状態になります。

 確かに多少生活水準を上げることは問題ないですが、度をすぎると、破滅します。

 

 それに人間関係もぶち壊れます。

 何もかもに満たされない、毎日いらだつ人間と付き合いたいと思うでしょうか。

 そんな危ない人間とか誰も付き合いたくないので、自然とみんなフェードアウトしていきます。

 それを無知・無教養な人間は「金持ちになったから付き合う人間のレベルが上がった」って勘違いするんですよね

 知性がないから客観的・多角的に物事を考えることができない。

 無知・無教養とはそういうものです。

 

自分は大丈夫と思っている人ほど危険

 で、一番危険なのが「自分は大丈夫だ!」と思っている人たちです。

 

 「自分はそれなりに勉強してマネーリテラシーもつけたし、商品を購入する時も最大限に考えているから大金を手にしてもまったく問題ない」

 

 そう思っている人ほど金に踊らされて人生が破たんする危険が高いと思います。

 

 自分は大丈夫だと思うことほど傲慢なことはありません。

 自分のことを客観的に見れていません。

 

 そういう状態が油断を生み、使う金は増え、気づくと湯水のように金を使っていた、という事態になってしまうのです。

 

 明日は我が身だと思ったほうがいいです。

 

大金を手にしても自分を見失わないためには

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 となると、最後は大金を手にしても自分を見失わない方法です。

 それはもう知性と教養を身につけるしかありません。

 知性と教養を身につけるというのは、知識を深めるとともに、深い思考ができる状態のことを意味します。

 知識だったら、ぶっちゃけ誰でも身につけられます。ネットもありますし。

 

 重要なのは自分で考えることです。自分でモノを考えられるようにならなければ適切に物事を判断することができません。

 と言えば、モノを考えるとは真っ先に読書をすることだ!と思う人もいるかもしれませんが、読書じゃなくても普段の日常生活からでも考えることができます。

 普段の買い物をする時だって自分が買おうとしている商品がどういう価値をもたらすのかということについて考えるのも思考を深くする方法の1つです。

 

 で、よく金を稼ぐことが知性と教養を身につけることだと誤解している人がいますが、金の稼ぎ方というのはあくまでも人生を優位に生きていきていくためのノウハウでしかありません。

 ノウハウを知性とか教養だと勘違いしている人がいますが、そういうパリピは破滅まで一直線な人生です。

 そういうパリピTwitterで「オレはこれだけ稼いでいる!会社の給料だけで生きようとする人間はバカ!」みたいにほざいていればいいんです。

 

 そう考えると金の稼ぎ方よりも実は金の使い方の方が難しかったりしますよね。

 

 

 以上