英語を勉強している方の中には、英語の聞き流しをやっている方も多いと思います。
ネイティブの英語が全く聞き取れないので、まずは英語を聞きまくり、それでできるようになるぜ!という感じに。
また、英語上級レベルの方々が「英語の聞き流しは効果があるからやったほうがいい!」と薦めているのを目にします。
では、実際のところ英語の聞き流しに効果はあるのでしょうか。
当記事では、英語ができない人が、聞き流しをしたら効果があるのか?ということを前提に書いていきます。
結論
最初に結論を書きますが、英語の聞き流しは効果があると思います。
でも、英語ができない人がいきなり英語の聞き流しをすることを想定した場合、つらい・きつい・しんどいことは間違いないです。
そう考えると、効果はあるが、学習効率としては低いと言えます。
以下、基礎的な英語力がない状態で英語の聞き流しをするとはどのような状態かを書いていきます。
その後は私の聞き流し経験→英語の聞き流しをする前にやるべきことについて書いていきます。
基礎的な英語力がない状態の聞き流し
基礎的な英語力がない状態で、英語の聞き流しをするということは、言ってみればキャッチボールがまともにできないのに、千本ノックを受けるようなものです。
別にキャッチボールじゃなくてもいいんですが、算数数学で言ったら、基本的な四則演算ができないのに、微分積分をやろうとする感じです。
話を面白おかしくするためにキャッチボールの例で話していきますが(四則演算ができないのに微分積分をやるのも面白い)、相手が投げたボールをまともにキャッチすることができない、投げ返すことができない状態で千本ものノックを受けたらマジで地獄です。
軟球だったらまだしも、硬球でノックを受けたら、打球が顔面に当たるわ、急所に当たるわ、最悪骨折する可能性があるわ、もう拷問でしかありません。
それに監督に「なんで取れないんだぁぁぁ!!!このク〇野郎がぁぁ!!」と罵声を浴びせられ、メンタル的にもズタズタになります(今は監督の罵声はあまりないですが)。
それでも、個人差はありますが、300本~500本受ければ、基礎的な動きを取れるようになり、そこからなんとか取れるようになります。
が、ぶっちゃけしんどいですよね?
英語の聞き流しもそれと同じ(なのか!?)で、英語を聞くための基礎的な学力がない状態で、聞き流しまくっても、最初は地獄です。
それに「英語聞き流し千本ノック」を受けている間に英語そのものが嫌になってしまう危険性もあります。
だから、英語の聞き流しはある程度は効果がありますが、学習効率としてはあまり良ろしいわけではないのです。
筆者の英語聞き流し経験
今でこそ、英語の聞き流しは(英語ができない人にとっては)学習効率が低いことはわかっていますが、高校時代に英語の聞き流しを経験したことがあります。
その時は確か朝のHR(ホームルーム)で放送で流れてくる洋楽(ビートルズとか)をシャワーのごとく浴びるというものだったのですが(一応スクリプトもあった)、結局聞き取れるようにはなりませんでした。
だから、英語のシャワーは、収穫はほとんどなかったのですが、唯一良かったのは洋楽に興味を持つキッカケになった、、、ってことですかね。
で、このように全く英語を聞き取れるようにならず、というか英語ができるようにならず、そのまま受験で失敗をし浪人ライフを送ることになります。
英語のリスニング力を伸ばすための勉強方法は、自分で勉強方法を調べたり、資格(英検)の勉強を独学でしていく過程でわかっていきましたね。
そのようにしたら、聞き取る力がついて、今のところ英検準1級に合格することができたという感じです。
英語の聞き流しの前にやるべき勉強
最初に述べましたが、英語の聞き流しは効果がないわけではなく、基礎的な力がない状態でやってしまうと、効率が悪くなるのです。
なので、英語の聞き流しをする前にすべきことをここでは書いていきます。
発音の勉強
英語の聞き流しをする前にするべきこと、それは発音の勉強です。
発音の勉強…これは学校教育では軽視されている分野です。
アクセントの勉強は学校でやった人も多いと思いますが、発音となるとあまり勉強しなかった(というより授業であまりやらなかった)のではないでしょうか。
発音…アレです。[æ][ɑ][ʌ]みたいなやつです。
他にもありますが、発音記号の勉強をし、細かい発音がわかることで、今まではノイズだった音がはっきりとした音ととらえることができるのです。
でも、発音の勉強ってなんかめんどくさそうだし難しそうですよね?
私も学校であまりやってこなかった身なので、発音をどう勉強するか悩みました。
で、ありついたのが、スタディサプリ講師の関正生先生の『世界一わかりやすい英語の発音の授業』という参考書でした。
この参考書はページ数が短く(200ページぐらい)、説明もわかりやすく、最後まで読み通すことができる仕様になっています。
従来の発音の参考書は「有声音ガ~」とか「口蓋なんちゃらが~」みたいな難しい説明がありますが、本書はそのような難しい説明ではなく、まず読み手が理解できるように書かれています。
英語聞き流しの前にまずは発音の勉強をしていきましょう。
音読の徹底
発音記号の勉強と並行して、あなたが使っている参考書や問題集の長文を音読しましょう。
音読に関する記事については過去に書きましたのでよかったら読んでくださいませ。
話を戻すと、長文を繰り返し音読+発音の勉強で身につけた知識で今まで聞き取なかった音を理解することができるようになります。
そのように音を理解したうえで、英語の聞き流しをすると、あまりストレスがかからずにリスニング力が伸びてきます。
また、音読をすることで、リスニング力だけでなく、読解力も伸びるので、結果として総合的な英語の力が伸びるようになります。
まとめ
英語の聞き流しは発音の勉強、音読など基礎的な勉強をした後に行えば効果がありますが、何も知識がない状態でやるとマジできついと思います。
英語の勉強に限らずですが、まずは基礎学力をつけてから、難しいことをやるのがいいと思います。
以上です。