Sakuはゆるく生きる

外国語系の記事が多くなりそうです。

老後に必要なのは金ではなく人間関係ではないか!?

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 よく、「老後には2000万円の金が必要」って言われるじゃないですか。

 これ、めちゃくちゃ違和感感じるんですよ。

 いや、生きていくのには、確かに最低限の金は必要だと思うのですが、そもそももっと大事なことないの?って私としては思うのです。

 

 私としては、そんな金よりも人間関係を築いてるかどうかのほうが重要だと思うのです。

 

孤立すると死にたくなる

 人間、孤立すると死にたくなります。

 特に老後だと、知人や家族など様々な人との「別れ」を経験していることだと思います。

 そのような「別れ」を経験していくと、自分自身を取りまく人間関係の数が減っていきます。

 人間関係が希薄になっていくと、最悪孤立してしまいます。

 

 そういう時に貯金口座に2000万円もの金があっても、救われません。

 金は人間を慰めてもくれませんし、友達にもなってくれません。

 金はあくまで「価値を行使する」ためのもの。それ以上でもそれ以下でもありません。

 金は孤立から救ってくれるわけではないのです。

 

 一方、人間関係が充実していたら、どうでしょう。

 自分自身がつらい状況にあったとしても助けてくれます(人によりますが)。

 精神的にしんどかったら、親身になって話を聞いてくれるでしょう。

 金がなくて、メシが食えない、住む場所を失った、みたいな状況になっても助けてくれます。

 つらい経験に直面するほどに、人のありがたさに触れ、生きるモチベーションになるのです。

 生きていくのに最低限の金は必要ですが、別に2000万がなかったとしても、人間関係のネットワークさえ構築していれば、おそらく生活に困ることはないのです。

 

社会システムが変わっているかもしれない

 今はマスコミが「老後は2000万円の資金が必要です!2000万円ないと老後は貧困状態になるでしょう!今から馬車馬のように働き、従順な社畜になり、寝る間も惜しんで働き、金を貯めましょう!」みたいなことを言っていますが(そんなことは言っていない)、そもそも今の社会システムが50年後60年後も同じとは限らないじゃないですか。

 

 もしかしたら、半世紀後は資本主義が崩壊して、金に一切の価値がなくなっているかもしれないし、資本主義自体は維持していても、ベーシックインカムが導入され、金には困らない生活を送っているかもしれません。

 

 それにも関わらずなぜか今の社会システムが今後も続く前提で議論されているんですよね。

 その結果が「老後の資金2000万」。

 

 でも、繰り返しますが、今の社会システムが今後も続くとは限らないじゃないですか。

 そういう中で「老後の、老後による、老後のための」資金集めなんてマジでナンセンスだと思います。

 

 それだったら、今のうちから人間関係のネットワークを作っていき、老後に孤立しないような「システム作り」をしたほうがいいのではないかと思います。

 

生きいる限り人間関係がなくなることはない

 人間生きている限り人間関係がなくなることはないです。

 必ず誰かかしらと関わって生きていきます。

 それは人類始まって以来ずっと変わらぬ事実です。

 

 人との関わりを蔑ろにし、金だけを集めても救われることはないでしょう。

 社会システムは変わっても、人間と関わるということは変わらないのです。

 

 「老後の資金2000万」という言葉に踊らされず、もっと重要なことに気づいたほうがいいのではないかと思います。

 

 なんか最近孤独死している人が多いような気がしたので、こんな記事を書いてみました。

 以上です。