投資…というと株式投資や仮想通貨などを思い浮かべる人が多いと思います。
まあ金の投資ですね。
実際にそのような投資をやっている方は多いでしょう。
一方、「努力の投資」というのはあまり馴染みがないのではないでしょうか。
この「努力の投資」、リスクが一切なく、かつリターンがとても大きいんですよね。
ということで今日は努力の投資について書いていきます。
努力の投資とは?
努力の投資とは、技能や知識を習得するために一定期間、一定の時間を費やし、勉強や練習をすることです。
(明確な定義はありませんが…)
例えばあなたが英語やプログラミングのスキルを身につけたいのなら、一定時間勉強しますよね?
別にそんな高尚なものでなくても、例えば自転車や自動車の運転できるようになるためには一定時間訓練するはずです。
そのようにして、努力を投資することで、英語やプログラミングなら、その技能を生かし、高い収入を得ることができるようになります。
自転車や自動車を運転できるようになれば、色々な場所へ移動できるようになり、様々な経験をすることができるようになります。
このように、一定期間、知識や技能を身につけるために訓練することを努力の投資と言います。
努力の投資がノーリスクハイリターンな理由
努力するほど「資産」が増える
まず第一に、努力の投資がノーリスクハイリターンである理由に挙げられるのは、努力すればするほど、「資産」が増えることです。
ここでいう「資産」とは知識や技能のことを言います。
既に例に出していてアレなのですが、英語の勉強を例にとってみましょう。
例えばあなたが英語の知識ほぼゼロから外国人と日常会話ができるようになりたいと思ったとしましょう。
英語の知識がゼロであるなら、まずアルファベットの読み書きから始めるはずです。
そして、アルファベットの読み書きができるようになったら、単語や文法の勉強をする。
単語や文法の知識が身についたら、長文や英会話の勉強をするようになるでしょう。
そのようなプロセスを踏んで、最終的に外国人と日常会話ができるようになります。
このように最初はゼロだった知識が一つ一つ増えていき、知識レベルが高度なものになっていくのです。
別に英語じゃなくても、数学や歴史なども同じことが言えます。
学問でなくても、野球やサッカー、ピアノなども技能を身につけていくほどに「資産」が増え、今まで難しいと思っていたことにも挑戦できるようになります。
これが、「資産」が増えるの意味するところです。
築いた「資産」はなくならない
努力の投資によって築いた「資産」、つまり知識や技能はいったん築くと、なくなることはありません。
自転車の乗り方をいったん身につければその感覚を失うことなく、一生乗り続けることができます(健康に支障をきたしたら別ですが)。
英語の知識だっていったん大学受験のレベルまで身につければ、英語とは一切かかわらない生活を送らないかぎり、忘れずにいます。
仮に英語の知識を忘れてしまっても、少し参考書を開けば、思いだすことができるでしょう。
普通の株式投資などは金を投資して、失うことがありますが、努力の投資というのはやってしまえば失うことがないんですよね。
したがって、努力によって築いた「資産」はなくなることがないのです。
失敗しても何も失わない
努力の投資は仮に失敗したとしても失うものが何一つありません。
まあ何をもって努力の投資を失敗と考えるかは難しいですが。
例えば受験。
受験というのは、努力の結果が一番わかりやすく反映されます。
多くの人は合格・不合格を努力の成功・失敗ととらえる傾向があります。
志望校に合格すれば、努力の成功、不合格なら努力の失敗と考えます。
しかし、仮に失敗したとしても、その過程で身につけた知識は残ります。
不合格だったから、知識がいったんリセットされ、またゼロからのスタートだなんてそんなわけのわかんない事態にはなりません。
身につけた知識をさらにアップデートすれば、大学受験や就活や起業などに活用することができます。
失敗というのは、そこで諦めて、努力を放棄することであって、挑戦したことの結果ではないのです。
努力の投資で注意すべきこと
「投資」の結果は中長期的な視点で見るべき
次に努力の投資をするうえで注意すべきことを書いていきます。
これは普通の投資と同様、中長期的な視点で結果を見ていく必要があります。
努力に対する結果って即効性があるものではないんですよね。
何も勉強していない状態から1時間勉強して、いきなり高得点を取れるなんてことはありません。
偏差値40から1か月そこら勉強して偏差値70になることもほぼないでしょう。
(地歴公民など暗記がものをいう科目ならできるかもしれませんが…)
自転車だって(その人のセンスによりますが)、1日2日練習したところで、乗れるようにはなりません。
努力というのは最低でも1年、もっと長く見て10年20年のスパンで見ていかなければいけないのです。
受験もそうです。
合格か不合格かというのは所詮今だけの、受験という世界だけの結果であって、それが人生の失敗ということにはならないのです。
合格しても、その後浮かれて何も努力しなければ、「資産」は増えません。
一方、不合格になっても継続的に努力して「資産」を増やしていけば、人生が好転するかもしれません。
したがって努力の投資というのは、今だけでなくもっと長いスパンで結果を見ていかなければなりません。
努力を怠れば「資産」は増えない
最初の方で「築いた資産はなくならない」と言いました。
これは見方を変えると、何も努力をしなければ「資産」が増えないということにもなります。
大学受験や就活などに成功し、その後何も知識や技能を身につけずただレールの上を走っているだけだったら、「資産」が増えることはありません。
あっという間に「資産」を増やしている者、つまり継続的に知識や技能を身に着けようと努力している者たちに先を越されます。
「俺は中学時代神童だった!」
「大学受験まではエリートだった!」
とか抜かしてその後努力をせず、いつまでも過去の栄光を振りかざす老害どもはたちまち淘汰されるでしょう。
少し話は逸れますが、学歴フィルターをかける際に大学ではなく、出身高校で判断するという考えも、過去の栄光にすがりたい老害どもの思想が反映されたものと言えるでしょう。
努力によって知識や技能を身につければ、それがなくなることはないです。
しかし、努力を怠れば、「資産」は増えず、努力している人間に先を越される結果となります。
そして「オレは学生時代は頭が良かったんだ!」とかほざいて、老害になってしまいます。
老害というのは、年齢ではなく、努力を放棄した者と言えるでしょう。
まとめ
努力の投資は金の投資とは異なり、ノーリスクハイリターンで行うことができます。
努力で築いた「資産」つまり知識や技能は、勉強し続ければ増え続けます。
そしてそれがなくなることはありません。
しかし、何も努力しなければ、「資産」は増えません。
また努力の投資結果は即効性はないので、中長期的な視点を持ってみていかなければいけません。
以上です。
え……?↓